<カシオワールドオープン 3日目◇25日◇Kochi黒潮カントリークラブ(7,315ヤード・パー72)>

先週からショットが安定し、2週連続の予選突破をはたした石川遼。今週もショットの感触が良く、この3日間のパーオン率は79.63%で全体の2位タイ。その安定感に加え、この日はパターも噛み合い、7バーディ・1ボギーで今季のベストスコア“66”をマーク。スコアを6つ伸ばし、首位と5打差のトータル6アンダー・7位タイに浮上した。

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2週間前だったら考えられないスコアだ。この日はインコースからの、いわゆる“裏街道”スタート。出だしの10番(パー5)で2打目をグリーン奥のカラーまで運び、パターで寄せてバーディ発進。11番(パー3)では、ティショットを1メートルにつけ連続バーディ。その後は15番(パー4)で4メートルを決めて、さらにスコアを伸ばす。

16番(パー4)では3パットのボギーとしたが、18番(パー5)で取り返すと、後半はさらに勢いを加速させる。1番(パー4)で4メートル、6番(パー4)は6メートル、7番(パー5)では5メートルと、微妙な距離のバーディパットを沈めて、一躍トップ10に名前を連ねた。「ショットの感触が日増しに良くなっている。毎ラウンド凄いやりがいを感じる」。日替わりではなく、安定感の増したショットへの自信はさらに深まった。

それに加え、昨日まで課題としていたパットが決まるようになったのも大きい。昨日は平均パット数1.8571で全体の49位だったが、この日は1.7907で23位まで改善。この日は昨日までのL字のエースパターから、ピンタイプのオデッセイ『プロトタイプ#1』に換えた。昨日はパッティングの際にカップの左に外すことが多く、「練習していてふと気分転換にこちらを打ってみた。そうしたらオートマチックに打てるというか、余計な操作なしで打てた。こっちのストロークのほうが良いかなと。タッチも出しやすかった」。約10年前に作られた試作品で、メーカーが今週テストで持ってきたもの。自分好みの硬めの打感と音が出るのでキープした1本が、思わぬところで役に立った。

この大会でのベストスコアは、2015年の第2ラウンドでマークした“65”。スイング改造の途中だが、ベストに次ぐ好スコア。「このタイミングでこのスコアが出てありがたいですね。この位置で、自分が取り込んでいることをやってみたいです。どうなるのか楽しみ。その中で優勝争いもできたら最高ですね」。首位とは5打差だが、2010年の「中日クラウンズ」では、6打差をひっくり返したこともある。ここまで積み重ねた勝利数は14。もしこの試合で優勝したら、26歳70日で史上最年少での15勝到達となる。この大会では2009年と2015年で2位に終わっており、思わぬところでリベンジのチャンスがやってきた。明日の最終日、多くの視線がこのホストプロに集まる。

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