<カシオワールドオープン 事前情報◇22日◇Kochi黒潮カントリークラブ(7,315ヤード・パー72)>

賞金王レースにシード権争い。今週開催される「カシオワールドオープン」は多くのプロの人生を左右する大一番だが、46歳のベテランは他のプロとは少し違う戦いに身を置いている。

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そのプロの名は平塚哲二。国内ツアー通算6勝を誇り、2000年から13年まで連続でシード権を保持し、その間アジアンツアーにも参戦し、10年には3勝を挙げている。14年に左ひじ痛が悪化して秋以降はプレーできず、翌年2月に手術。リハビリを経て9月に復帰したが、賞金シードを失った。16年は生涯獲得賞金25位以内の資格を行使、シード選手としては最下位の賞金ランク82位でシードを見事に奪回した。今季はここまで20試合で予選突破が9回、現在賞金ランク102位と厳しい年を過ごしている。第2シードのボーダーラインまでは、600万円以上獲得しないといけない。しかし、長年活躍してきた“特権”が平塚にはある。それが再び生涯獲得賞金25位以内に入ることだ。

平塚は現在生涯獲得賞金が26位で、25位の室田淳と約66万差。生涯獲得賞金25位以内の資格は、原則として行使できるのは1回だけだが、シード権に復帰することで再度行使できる。16年にシード権を得た平塚は、もう一回生涯獲得賞金25位以内の資格を行使することができるのだ。ただ、約1250万円差の同28位には現在賞金ランク2位と好調の宮里優作がつけており、宮里の成績次第では室田を抜いても25位に入れない可能性もある。平塚としては、現在24位の渡辺司を超える約370万円を稼いでおいたほうが安心はできる。10位タイ以内に入れば、まずは安泰だろう。

特権のチャンスもある平塚だが、狙うのは「まずはシード権」。本人は「細かい計算はしていませんよ(笑)頑張るだけですから」と、数字の話をする記者を一笑に付した。身体は、「痛いところがあちこちありますよ。でもその中でゴルフは良くなってきているから。あんまりそれは関係ない」。アジアツアーと掛け持ちで戦い続け、“鉄人”とも呼ばれたベテランもケガと無縁ではいられない。

現在も万全な状態とはいいがたいが、それでも、「今の現状でどれだけできるか分かりませんが、とにかく頑張るだけですよ」。もうQTに行く覚悟もできているのか、焦りはみじんも感じられなかった。生涯獲得25位以内、そしてシード権。2つの資格を狙い、この戦いに挑む。

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