<LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ 事前情報◇22日◇宮崎カントリークラブ(6,448ヤード・パー72)>

最終戦までもつれた賞金女王争いはいよいよ4人に絞られた。決する舞台は宮崎カントリークラブ。その決戦の地を成田美寿々のパッティングコーチなどを務める南秀樹氏は「女王を決めるには相応しいコース」と評した。

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その理由を「トータルバランスが問われるコース」だからだという。「距離は短いのに簡単にパーを獲らせてくれないロケーションのホールも多い。日本らしいコースですね。飛べば良いというコースではない」

たとえショットでチャンスにつけても安心できない。コーライ芝のグリーンが簡単にバーディを獲らせてくれないからだ。「ショットだけじゃないアプローチ、パターも問われる。グリーンが本当に仕上がっていますね。傾斜だけでなく芝の芽があるのでかなりラインに影響される。この時期は芽が最後です。これから枯れていく時期ですからね。そこに砂も入れて、これだけのコンディションに仕上げてくる。スピードもかなり出ています。すごい。本当に手こずると思う。とても読みづらい」。この日のパッティング練習場でも芽によって思わぬ方向に切れるボールに首をかしげる選手が何人も見られた。

さて、そんなコースで行われる女王争いだが、南氏は可能性のある鈴木愛、キム・ハヌル、イ・ミニョン、申ジエ(いずれも韓国)の4人のうち、過去に出場経験のある鈴木、ハヌル、ジエの3人に分があるとみている。

「初めての出場でこのコースを攻略するのはとても難しい。2014年に初めて鈴木さんがこの大会に出たときに、“今の私では太刀打ちできない”と言っていたことを今でも思いだします。その時だってメジャー勝っていて、力もあったのに、ですからね。でもプロはそうやって痛い目にあったことを忘れない。そしてそれに立ち向かい克服していく。経験している、このアドバンテージはかなり大きいと思いますよ。ましてやハヌルさん、ジエさんはここで勝っていてイメージも良いでしょうから」

では、その優位性のないミニョンはどう克服していくのか。キャディを務める中川桂輔氏に話を聞いた。

「(グリーンの芝が)ベント芝よりも芽が効いているので、外した時のアプローチが寄らなくなる場合がある。しっかりと外す方向を考えないとスコアは作れないと話しています。その辺りをプロアマの時に確認しました。攻め方としては刻まずに近くまで運んでアプローチ、バンカー勝負と話しています。刻むとフェアウェイも固いので、ラフまで転がってしまう可能性が低くないですから」。

コーライ芝のグリーンについては「芽が効いてるとあれって方向に切れる時がある。いつもジャストタッチのミニョンさんが強気でしっかり打ってました」と話していた。「上を見ていくしかないですから、強気な感じで行こうと話しています。それを上手くサポートしていきたい」。逆転女王へ、攻め続ける構えだ。

公式戦となった1980年以降、今大会初出場で優勝したのは吉川なよ子、平瀬真由美、井上陽子、インビー・パーク、イ・ボミ(共に韓国)の5人。いずれ劣らぬ実力者たちが名を連ねている。

今季日本ツアー初参戦で2勝を挙げるなどミニョンは、初見殺しの難コースを攻略しメジャー制覇、そして逆転で女王となることができるのか。


南秀樹(みなみ・ひでき)/1974年2月21日生まれ、香川県出身。今季から日本で初めて成田美寿々のパッティングコーチに就任。成田以外にも金田久美子らを指導している。週に5回は食べるほど讃岐うどんが好き。ALBA誌にて「讃岐のヒデキ 1ラウンド30パットへの道」を連載中。

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