<ダンロップフェニックス 初日◇16日◇フェニックスカントリークラブ(7,027ヤード・パー71)>

賞金ランク上位者が苦戦している中、規格外の飛ばし屋が一人気を吐いた。賞金ランク1位の小平智は第2ラウンドのハーフ終了時点で棄権。同2位の宮里優作はトータル4オーバーで58位タイとギリギリで予選を通過。同3位の池田勇太は連日の“71”でトータルイーブンパー29位となっている。上位選手を尻目に同4位のチャン・キムは1イーグル・2バーディ・1ボギーの”68”と3つ伸ばして、トータル7アンダー、首位と2打差の4位タイで決勝ラウンドを迎える。

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初日4位タイと好スタートを切ったキムは、この日は16番まで1バーディ・1ボギーのイーブンパーと、キム曰く「退屈なプレー」に。しかし、17番パー3で14ヤードからチップインバーディ、続く18番パー5でも残り44ヤード3打目を入れてチップインイーグル。「18番は誰も予想ができない。自分でもびっくりした。週末に向けてつなげていけたら」と上がり2ホールで3つ伸ばす会心のプレーに笑顔がはじけた。

この日、この大会の世界ランクポイントが発表され、優勝者は日本オープンと同じ今季の国内最高、32ポイントを獲得する。世界ランク上位者の松山英樹らの出場が影響、昨年は26ポイントだったが6ポイントアップした。

キムの世界ランクは現在76位。だが、ここで勝てば50位以内に入ることが予想され、来季のメジャー「マスターズ」への出場権も一気に見えてくる。また、小平が不在の今、優勝すれば再び賞金ランクも首位に返り咲くことができる。

この試合で勝ったときに得られるものは大きい。「もし勝てたら本当に嬉しいけど、それよりも今は試合でベストを尽くすことが大切」と静かに語ったキム。「それよりも」とキムのほうから質問してきたのは「サトシは大丈夫? 何で棄権したの?」と途中棄権した小平のことを心配した。風邪のようだと伝えると「残念だね」とポツリ。規格外の飛ばし屋は、ナイスガイだ。

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