<伊藤園レディスゴルフトーナメント 最終日◇12日◇グレートアイランド倶楽部(6,741ヤード・パー72)>

これまで緊迫した場面でのミスが目立ち勝利を掴み損ねてきた経験が、最後の最後で生きた。最終日単独首位で出た過去2回で優勝を逃してきた福田真未が、3度目となる最終日単独首位を守り抜き、嬉しいツアー初Vをトータル11アンダーの完全優勝で飾った。

【関連】女優・中谷美紀さんも福田を祝福!
前半は全く危なげなかった。11アンダーの単独首位から出た最終日。同組で4打差の2位タイから出た川岸史果とフェービー・ヤオ(台湾)が、大きくスコアを伸ばせない中、1番と8番でバーディを奪取。「今日が一番安定していた」というティショットはフェアウェイをキープし続け、「厳しいパーパットを残すこともなくいい流れ」で来ていた。

それが、2位以下に6打差をつけて迎えた13番(パー5)から暗雲がただよい始める。1.5mのパーパットを外し、この日最初のボギーを叩くと、そこから15番まで一気に3連続ボギー。16番までに5バーディ・ノーボギーのトータル10アンダーまで伸ばしてきたアン・ソンジュ(韓国)に、1打差まで詰め寄られてしまった。

福田はこれまで、2014年の「KKT杯バンテリンレディス」と「マンシングウェアレディース」の2大会で最終日に首位からスタートしたものの、スコアを崩し優勝を逃してきた。終盤の3連続ボギーの時には、「やっぱり勝てないんじゃないか」という思いがよぎったという。しかし、3日間通したホールの難易度が、2番目(17番)と3番目(18番)に難しかった上がり2ホールでは、「“やるしかない”と気持ちを切らさないように」。そうして臨んだ17番(パー3)では、約4mの下りのスライスラインをど真ん中から決め、最大のピンチをパーで切り抜ける。「この緊張した場面で思ったところにパットが打てたので“まだいける”」と気合を入れなおした。

そして、最終18番(パー4)の「微妙に長く感じた」という1mちょっとのウイニングパット。「とりあえずまっすぐ強めに」打った球がカップに吸い込まれると、沸きあがるような大歓声に包まれながら、福田が小さなガッツポーズを3回。グリーン脇で待ち構えていたプロ入り同期の香妻琴乃らが抱きついて祝福した時に、うれし涙がにじんだように見えた。

今回の優勝で賞金1,800万円を獲得し、ランキングも58位から30位にジャンプアップ。「本当に信じられない。この終盤でこんないいプレーができるとは思っていなかった」というのは偽らざる本音だろう。今大会の優勝で来季の賞金シードが確定し、最終戦のメジャー「リコーカップ」への出場も決定した。「今日の優勝が自信になりました。努力だけは怠らずに、また来週から最終戦まで上を見て頑張りたい」と顔を上げた25歳の未来は、明るく輝いている。

<ゴルフ情報ALBA.Net>