<三井住友VISA太平洋マスターズ 初日◇9日◇太平洋クラブ 御殿場コース(7,246ヤード・パー72)>

今季、ここまで優勝は1回ながら、出場20試合中トップ10フィニッシュが13回とズバ抜けた安定感で賞金王レースに加わっている小平智。この日開幕した「三井住友VISA太平洋マスターズ」でもその実力を遺憾なく発揮し、1イーグル・7バーディ・ノーボギーの“63”。2003年に室田淳がマークしたこの大会の18ホール最少スコア“62”へ1打に迫る会心のプレーで単独首位発進を決めた。

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インコースからスタートした小平は、13番(パー3)でティショットを5番アイアンでピン手前6メートルにつけると、これを入れてバーディを奪取。そして15番(パー4)で2打目を50センチにつけてスコアを伸ばしたのを皮切りに、16番(パー4)、17番(パー3)では1.5メートル、18番(パー5)では1メートルをきっちり入れて4連続バーディ。そして折り返してからは3番(パー5)で3打目をバンカーから1メートルに寄せてスコアを伸ばすと5番(パー4)では10メートルのバーディパットをねじ込んだ。ハイライトは6番(パー5)だ。ピンまで残り236ヤードの2打目を5番ウッドでピン左5メートルに2オンすると、それも沈めてイーグル奪取。ショット、パットがかみ合い、圧倒的なプレーを披露した。

“63”は今季自己ベストとなったが、「普通にできてよかったです。平常心でずっとできました」とクールにこの日を振り返った。4連続バーディ中も、淡々と自分のリズムを守りプレー。他の選手のプレーが終わると、さっと構えてさっと打つ。小平の小気味良いプレーリズムは大きなリアクションがなくとも、大勢のギャラリーを魅了していた。

あと1打で最少ストロークだったことは「知らなかった」という。「でも、10アンダーにはしたいと思っていました」。それを上がり3ホールで意識したのはもったいなかった。7番では4メートル、8番は5メートルが決めきれず、2桁アンダーには一歩手が届かなかった。

会心プレーの裏には予選ラウンド同組の宮本勝昌の存在がある。「宮本(勝昌)さんと回るとめちゃくちゃいいんですよね(笑)。優勝した東海クラシック(今季、1&2R)も良かったし、ブリヂストンオープンも(昨季、3R)も」と過去2度の優勝した試合では宮本とラウンドしているのだ。「いつもほめてくれるんですよ。“いいねえ”とか。今日は“いや、素晴らしいね”とか。でも、ボクと回ると宮本さん良くないんですよね」。宮本は対照的に”72”の59位タイ発進。不思議なことが、ゴルフにはあるものだ。

「今日はかみ合った。明日はゼロからと思って、貯金があると思わずガンガン攻めたい。目標は1日5アンダー」。目標どおりのペースでいけば昨年、松山英樹がマークした大会最少優勝スコアのトータル23アンダーに手が届く。「まだ気が早いと思いますけど。天候もあるので。でも、それを最終目標にできれば」。13年から毎年勝ち星を積み重ねているが、まだ年間複数回優勝はない。“松山超え”でそれが達成できれば、また大きな自信となるだろう。

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