<樋口久子 三菱電機レディスゴルフトーナメント 最終日◇29日◇武蔵丘ゴルフコース (6,580ヤード・パー72)>

昨年のプロテストをトップ合格し、現在賞金ランク19位と来季シード権も手中に収めている永井花奈。勢いそのままに今大会で念願のツアー初優勝を飾ったが、好調の影にはそれを支える家族の存在があった。

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「今年の夏に車を変えたんです。トヨタのランクルに。結構ごつくてカッコイイのが好きで、家族で1台使っているんですけど、父と相談して決めました」。自分名義で買ったはじめての大きい買い物は、家族で使うための車。恩返しの意味合いも含めた買い物が、自身のやる気にますます火をつけた。「車を買ってから本当に調子が良くて。賞金でお金払わなきゃって思って頑張ってます(笑)」と笑顔を見せた。

今大会もそのランクルを使用。いつも父・母と3人で転戦を続けてきた。運転はもちろん、ゴルフの技術面でサポートを行う父と、ラウンド中のケータリングや精神面で支えてくれる母には「本当に支えられて1年やれている。今出している結果以上に苦労をかけていると思うので、これで終わることなくもっともっと返していかなくては」と親孝行のためにも勝利への意欲は高まる。

そばで成長を見守ってきた父・利明さんは、「根を詰めてやりすぎていたので、表彰式で気持ちが溢れたかな」と、優勝カップを手に涙をこぼした娘をどこかほっとした表情で見つめる。「小さい頃から一生懸命で、負けず嫌いだった」。

「プロテストの時期は、アマチュアのときよりも真剣に考えて、真剣に取り組んでるのに上手くいかなくて辛かった。でも、そんな自分に“負けてたまるか!”と思ってやってこれました(永井)」。今回の優勝も持ち前の負けん気の強さがあればこそ。「今日の酒は、一番うまいでしょうね」。成長した娘の姿に誇らしげな笑顔を見せた。

来週には、賞金ランク上位者に出場が限られた「TOTOジャパンクラシック」が待っている。「はじめての大会なのでどんな感じかわかりませんが、今は今、と自信をもって戦いたいと思います」と強い眼差しで次を見据える永井。新たな戦いの場へ、家族と共に挑む。

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