<ブリヂストンオープン 最終日◇22日◇袖ヶ浦カンツリークラブ 袖ヶ浦コース(7,119ヤード・パー71)>

台風21号接近による荒天のため、昨日から中止が予想されていた「ブリヂストンオープン」の最終日。昨日の第2ラウンド終了時点で首位に立っていた時松隆光が「ちょっとだけ“台風来てください”」と冗談交じりに話していた通り、今朝6時45分に中止が確定。時松がツアー2度目の優勝カップを手にした。

月収1億の夏“シンデレラマン”時松隆光
天候次第では、優勝が自動的に転がり込む期待もあった。昨晩は同じ九州出身の秋吉翔太、出水田大二郎、香妻陣一朗らと軽く食事のつもりが、いつのまにか前祝いの場に。「お酒は結構弱いのですが、おめでとうと飲まされて、軽く飲んだつもりだけど今日の事を考える暇もなく、気持ちよく寝てました」と、会見では笑いを誘った。

今朝はコースに向かう準備中に中止の一報が入り「優勝は優勝なので率直に嬉しい。決まって嬉しい気持ちが勝ちますけど、試合をやりたい気持ちもあった」と喜びながらも、選手として最後まで戦い抜きたい気持ちもあったのは事実。表彰の場では1991年に同じ36ホールに短縮となった同大会でトータル10アンダーで優勝を収めた大先輩、青木功JGTO会長から、「お前、オレに1打負けてるからな」と大人気ない活?を入れられ苦笑いする場面も。

時松が優勝カップを手にするのは2016年「ダンロップ・スリクソン福島オープン」以来。今季は11度の予選落ちを喫するなど、苦しい時期を乗り越えての勝利にも「“1勝目は運で、2勝目は実力”って言いますけど、僕の場合はどちらも運。3勝目を挙げて、実力を認めてもらいたい」と謙虚な姿勢は崩さない。

今大会優勝者には、2018年「WGC-ブリヂストン招待」への出場資格も与えられる。海外ツアー初参戦となる時松は、「PGAの人たちと戦うなんて思ってもみなかった。結果は見えてるけど…。自分のゴルフをするというよりは、色々な選手を見て何が足りないかを知りたい。まあ、それは飛距離なんですけど(笑)。あわよくば、松山さんと練習ラウンドをご一緒したいです」。始終誠実さを覗かせていた時松だが、ゴルフに対する真摯な態度が運を味方に付けたのかもしれない。

36ホール短縮競技となり、賞金ランクへの加算は賞金総額の50%(1,500万円)となったが、これで同ランクも10位に浮上。出場を熱望した、今季優勝者や同ランク上位者らが参戦できるツアー最終戦「ゴルフ日本シリーズJTカップ」行きも決めた。「優勝争いは苦しいけど、楽しいしやりがいもあるのでもう1回、2回でも優勝して力をつけたい」。控えめな姿勢の一方で、残りシーズンに向けて闘志を見せた。

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