<ブリヂストンオープン 事前情報◇18日◇袖ヶ浦カンツリークラブ 袖ヶ浦コース(7,119ヤード・パー71)>

昨年大会は初日に首位と13打差の91位タイと大きく出遅れた小平智。2日目に42位タイ、3日目のムービングデーには“62”をマークして5位タイに浮上すると、最終日には3打差をひっくり返して優勝。鮮やかな逆転劇を見せた思い出の大会に賞金ランク1位で帰ってきたが、この日の練習ラウンドでは小平のバッグにドライバーは入っていなかった。

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「この2日間ドライバーは(コースで)使っていません。まだいいのが出来ていないので」と衝撃的な告白をした小平。先週の「日本オープン」で1月の米ツアー「ソニーオープン」から使用していたエースドライバーにヒビが見つかり、決勝ラウンドからはスペアのクラブで戦った。それでも3位と好成績を残し地力の高さを見せ付けたが、このまま“エース”不在では明らかに不利な状況。昨日からテストを続けているが、まだコレだという一本は見つからず「不安を抱えたままディフェンディングとして大会を迎えるのが心配」だと少し表情を曇らせた。

練習ラウンド後は昨日のテストの結果を元に組んだクラブをテストし、明日使う1本は何とか選びだしたが、先のエースより「スピン量が少ない」のが不安材料。キャリーの距離がこれまでと変わってしまうことに、明日朝の練習次第では別のクラブに変えるか、ドライバーを「入れないことも大いにある」という。

昨年と今季ここまで、ドライビングディスタンスの順位とフェアウェイキープ率の順位を足したドライバーの総合力を数字で表すトータルドライビング部門は2位。ドライバーは小平にとって「生命線」だと。同じスペックのシャフトでも自分が使っているものと他のものでは「違いが分かる」とその感性は鋭敏にして繊細。同じ重さやバランスで作ったとしても、決して同じようにならないのがプロのクラブ。代わりの“エース”は見つからないが、開幕まで時間もなく、現状あるもので戦うかドライバーを使わずに戦うしかない。

この大会は優勝すれば来年の「WGC-ブリヂストン招待」の出場権が獲得できる。2013年に初めてその舞台に立ち、今年は昨年大会優勝の資格で4年ぶりに出場。「1回目に出た時より成長を感じられました。またここで優勝して、松山(英樹)が今年優勝したように自分もあそこでいい成績を残したい。あの場所に戻ることが自分にとって大事。この試合は獲りたいです」。来週上海で開催される「WGC-HSBCチャンピオンズ」はエースの不在に加え、「海外でやるよりは日本でやるほうが優勝できる確率が高い」ことから「マイナビABCチャンピオンシップ」に出場することを決断。「あそこ(ABC)でも優勝を狙う」と、来季の「マスターズ」出場資格である世界ランク50位以内を目指し、国内で勝ち星を積み上げていく意向だ。

クラブが万全な状態でないのがもどかしいが、ウッドやアイアンでのショットは好調を維持。平均パット数も1.7408でここまで3位など高いレベルで安定しており、小平は紛れもない優勝候補の一角。現在の世界ランクは63位。不利な状況を跳ね返し、連覇を達成できれば目標達成に大きく近づくことができる。

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