<日本オープンゴルフ選手権 3日目◇14日◇岐阜関カントリー倶楽部 東コース(7,180ヤード・パー70>

痛恨の1打はあったが、なんとか優勝が見える位置で最終日を迎えることができた。2日目に3つスコアを落とし、前日の首位から6位タイに後退した小平智。この日は6番まではショットが安定し、いいパットも決まり、3つスコアを伸ばして首位に1打差と迫っていた。バーディパットを入れ、微笑ながら歓声に応える姿には貫禄が漂い、大勢のギャラリーも小平のプレーに引きこまれていた。

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しかし、7番(パー5)で突然ティショットが右に曲がり、まさかのOBに。競技委員が白杭の間にロープを張り、OBラインから出ていることを小平に確認させたが、ボールはほんのわずかに出ていただけ。あと10センチ手前だったら助かっていた。その時の小平は、「OBですね」とまったく表情を変えずに言うと、暫定球がある左のラフに足を向けた。7番はコースレート4.556のチャンスホールだが、ここで痛恨のダブルボギーにしてしまった。

ただ、その後の小平は、スコアをズルズル落とすようなこともなく集中力を保った。続く8番では約3メートルのパーパットが残ったが、これを入れてパーセーブ。冷静に、静かな闘志を感じさせるプレーで後半は1つスコアを伸ばし、この日は“68”でラウンド。OBで流れは悪くなったが、スコアを2つ伸ばして、トータル5アンダー2位タイに順位を上げた。

7番は、「自分のただのミスショット」と話した小平。「全然打てる場所にあったから悔いが残るけど、OB杭があるところも運がなかった。それでも、この位置で回れるので実力がついてきたかな」と、流れが悪い中でもスコアを伸ばせたことを評価していた。

本人は報道陣から聞かれるまで言わなかったが、昨日のラウンド後に愛用しているドライバーが割れていたことが判明していた。「それを言い訳にしたくない」と話していたが、今季ここまで安定したプレーを後押ししてきたクラブではなく、違うものを使用したわずかな“ブレ”が7番に出てしまったのかもしれない。

明日は、「攻めるしかない。トップ10とか興味はないので。上しか見ていないです」と、目指すは優勝のみ。初日は6アンダーを出したが、「最後まで諦めない。明日は6アンダーと言わず8アンダーを出したいと思っています」と力強く言い切った小平。明日は最愛の美保夫人も来場予定。首位の池田勇太とは5打差。そびえる壁は高いが、攻めて攻めて勝利をもぎとりにいく。

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