<富士通レディース 事前情報◇11日◇東急セブンハンドレッドクラブ 西コース (6,662ヤード・パー72)>

13日(金)に開幕する「富士通レディース」が行われる東急セブンハンドレッドクラブ 西コースの名物といえば、幾多のドラマを生んできた18番のガードバンカー。2014年にはプレーオフに進出した菊地絵理香が、16年には1打差2位で挑んだ笠りつ子がこの砂地につかまり優勝を逃している。

名物・1メートル超えの18番のガードバンカーはこんなに高い!
最終18番グリーンの左手前に待ち受けるこの砂の魔物は2007年大会からできたもので、1メートルを超える高さが特徴。また通常のバンカーとは異なり、垂直の壁のようになっているためボールを上げるのが難しい形状となっている。加えてグリーン手前のラフはバンカーに向かって傾斜となっており、一度越えたとしてもまた転がって落ちる可能性がある。

指定練習日となった11日(水)、このバンカーを積極的に練習していたのが現在サンドセーブ率4位(54・3210)につける永井花奈。「今年はしっかりと入れていいバンカーと入れてはいけないバンカーのマネジメントができていることが、サンドセーブにつながっていると思います。そういった意味ではこのバンカーは入れてはいけないバンカーです」と警戒する。「ライが良くて、ボールが壁から離れていれば普通に正面に打って行けると思います。ただし、壁に近ければ出すしかないですね」とこの日は左に出す練習も行った。

それでも好位置でこのホールを迎えれば例えピンが左、すなわちバンカーの先に切られていたとしてもピンを狙っていくという。「ピンの真裏なら外してもまだ大丈夫そうなので、天気、残り距離次第ですが左に打って行くと思います。ただし状況次第で右に乗せられるのであればそちらに打つかもしれません」と攻略法を話した。

青木瀬令奈のキャディ兼コーチを務める大西翔太氏は、ボールのバンカーへの入り方を警戒する。「手前から入った場合ならまだいいのですが、グリーンからこぼれてバンカーへと落ちた場合、アゴが近いうえにボールが埋まる。そうなったら出ないですよね。ダブルボギー以上はほぼ確実でしょう」。そうなれば、ピンを狙うのなら永井同様にピンの奥目。「奥にこぼれたらこぼれたで難しいのですが、手前よりは寄せる確率がまだある。それよりもまずはティショットをフェアウェイに置くこと。このホールの攻略はそこから始まります」。

上田桃子のコーチを務める辻村明志氏は、「ピンの奥も左も難しいので入れた場合は出す方向もしっかりと考えないといけません。場合によっては後ろに出すことが正解の場合もあります。正面に打つ場合、この高さはしっかりフェースを開いてしっかり打つだけでなく、かなりのヘッドスピードも求められますから、自分のそのあたりも考慮して脱出を考えないといけません」と脱出先も一辺倒では駄目だと話す。

ハウスキャディが「遠方から来られたお客様は“記念に一回入れてみたい”とおっしゃられることが多いですね」というほど名物となっている1メートルの壁。もちろん選手たちにとっては、このバンカーをいかに避けるかが勝利への分かれ目。一たび引きずり込まれれば、前述の笠、菊地のように、優勝への障壁となって立ちふさがるだろう。