<石川遼 everyone PROJECT Challenge 最終日◇7日◇ロイヤルメドウゴルフ倶楽部(7,162ヤード・パー72)>

かつて12歳99日のツアー最年少出場など、ツアーの記録を次々と塗り替える天才少年として名前を知られた伊藤涼太が、下部ツアーながら最終日に4つスコアを伸ばし今季最高となる11位タイフィニッシュを決めた。7月で27歳となった伊藤は、今季のレギュラーツアー「ミズノオープン」初日を好スコアで回り注目を集めたが、その時とはまったく違う手ごたえがあるという。

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前日の大会初日はアウトの前半だけで3オーバーを叩いたが、そこからの27ホールで鮮やかな巻き返しを見せた。初日バックナインを“32”で回って予選を通過すると、この日は7バーディ・3ボギーの“68”をマークして裏街道からリーダーボードの上位をにぎわせた。巻き返しの原動力となったのが、この夏場から取り組んでいる大幅なスイング改革にある。

「僕は左利きなんですけど、ある方に左利き猿腕(腕を伸ばした時ひじが外側に曲がりやすい)は有利と教えていただいて。それ以来猿腕にして打つようにしているんです。腕が体から外れなくて、バックスイングもフォローもずっと体の正面に腕がいるというイメージ。元々体が浮く癖があったのが抑えられていいショットが打てていますね」

それに合わせてグリップも大幅にチェンジ。同じく左利きのジョーダン・スピース(米国)も採用する逆オーバーラッピンググリップにしたところ、ショットがより安定した。「左利きで猿腕のほうが逆オーバーラッピングをやりやすい。右利きの選手はイメージできないと思いますけど、僕は全体的にいい方向にいっている」と大改革は確かな手応えとなっている。

体を使ってスイングするスタイルに変えたことから、回転にキレを出すために75キロあった体重を69キロに減量もした。天才少年として名をはせながら、股関節を痛めて表舞台から姿を消すなどどん底も味わったが、新たなチャレンジと共にある今は表情も明るい。「大幅に変えたことで、今後もっと大きな成績を残せる期待も自分で出てきた。それまではゴルフをやめた方がいいという内容しかなかったから。一つ兆しが見えて良かった」。

主戦場とするチャレンジトーナメントは残すところ2試合。「良い方向に来ているので、優勝争いしたいですね」。精悍な表情を引き締めて残すシーズンを見すえた。

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