<トップ杯東海クラシック 最終日◇1日◇三好カントリー倶楽部西コース (7,325ヤード・パー72)>

トップ杯東海クラシック最終日、小平智が5バーディ・2ボギーの“69”で回り、通算14アンダーで混戦を制した。小平は今季初勝利で、ツアー通算5勝目となった。

小平智の「飛ぶ要素が詰まってる」スイングを写真でチェック
「最終18番ホールのパーパットだけはさすがに緊張しました。あのパーパットを沈めることができたのが大きかったですね」。真っ黒に日焼けした顔をほころばせながら、優勝シーンを振り返った小平。

1打リードで迎えた18番、ティショットを右に曲げて、ボールはスッポリとラフの中に沈んでいた。グリーンまで届かない距離ではなかったが、一つ間違えるとグリーン右手前の池やグリーン奥のラフにつかまる恐れがある。それならばと、一度フェアウエーに2打目を刻む作戦を選んだ。その作戦が見事に的中する。ピンまで残り85ヤードの距離をピン上1.5メートルにつけたのだ。それをカップのど真ん中から沈め、右手で握りこぶしをつくるガッツポーズを見せた小平。今季はトップテンに9回入りながら、一度も優勝していなかった。その原因はパッティングにあると思い、テークバックを小さくするなど試行錯誤をしながら、自信を回復していた。それを土壇場で証明できたことが何よりもうれしかった。同時に、優勝できずにじくじたる思いがあったが、その呪縛からようやく解き放たれたことで自然と笑顔になった。

今回の優勝で賞金ランキング1位に躍り出たが、「それよりも今はワールドランキングを上げたいですね。そのために今まで達成していない年間複数勝利を挙げたいです」という。今大会を迎えた時点で小平のワールドランキングは97位だったが、今大会を制したことで間違いなく順位は上がる。しかも、海外選手が参戦する秋の陣もまだ控えているだけに、小平が目指す50位以内も夢ではない。

「マスターズにも出場してみたいですし、いずれは米ツアーで戦いたい気持ちはあります。できれば、QTを受けるよりも、メジャーなどで上位に入り、米ツアーの入れ替え戦に出場できるだけのポイントを稼げればいいですね」と、青写真を描く小平。28歳の夢は果てしなく広がっていきそうだ。

文/山西英希

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