<日本女子オープンゴルフ選手権競技 3日目◇30日◇我孫子ゴルフ倶楽部(6,706ヤード・パー72)>

我孫子ゴルフ倶楽部にて行われている「日本女子オープン」の3日目、第2ラウンドの残りと第3ラウンドが行われ、キム・ヘリム(韓国)が第3ラウンドで5バーディ・2ボギーの“69”とスコアを3つ伸ばし、トータル11アンダーの2位タイにつけた。

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今日は25ホールを消化したヘリム。さすがに「後半に入ってから疲れが出てきて、スイングのタイミングが合わなくなってしまった」と苦しんだが、ティショットを林に入れて出すだけとなった17番では、4打目の50ヤードのアプローチをしっかり寄せてパーをセーブ。要所を締めて首位の畑岡奈紗に2打差で食らいついた。

ヘリムは今季韓国ツアーで2勝を挙げただけでなく、日本ツアー初参戦となった「サマンサタバサレディース」でいきなり優勝。さらに今大会でも上位につけるなど、日韓を股にかけて活躍中。サマンサ-で共に最終組を回った上田桃子にして「自分から崩れる選手ではない。勝負にいかないと勝てない」と言わしめる強さがある。

だが、その圧倒的な強さは先天的なものではない。飛躍のきっかけは3年前の増量にあるという。

「飛距離を増やそうとウエイトトレーニングをたくさんして、8kg増やしました。それにより飛ぶようになってセカンドショットで短いクラブを持って楽に打てるようになり、ゴルフが変わりました。飛距離は増量して最初30ヤード伸びましたが曲がったので、正確性を意識して結果20ヤードくらい。増やす前とはセカンド地点で持つクラブが2番手くらい違いますね」

増量したことで「アプローチも飛ぶようになってしまいました(笑)」とショートゲームに違和感を持つ時期もあったが、これも練習により克服。それまで未勝利だった選手が、韓国ツアーで4勝を挙げるまでに成長した。

この努力は共に韓国でプレーしていたキム・ハヌル(韓国)も認めるところ。“韓国人ゴルファーの強さ”について聞かれたときに「それぞれの選手の努力や才能だと思います」と答えたあと、例としてヘリムの名前を挙げた。

「キム・ヘリム選手は、実はジュニアの頃は、そこまで目立つ選手じゃありませんでした。ですが、彼女は飛距離を伸ばそうと大幅に増量しました。そして勝てるような選手になったのです。優勝できる力がついたのは、彼女なりの努力のたまものだと思います」と賛辞を贈っている。

サマンサ-で日本初優勝を挙げた際に「一生の中で一番嬉しい日です」と話していたヘリム。努力の末に手に入れた力強いショットで、日本のナショナルタイトルを掴んだ暁には、壇上でどんな感想を話すのだろうか。

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