<アジアパシフィック ダイヤモンドカップゴルフ 最終日◇24日◇カレドニアン・ゴルフクラブ(7,100ヤード・パー71)>

首位が目まぐるしく変わり、一時、2打差に11人がひしめき合う大混戦となった「アジアパシフィック ダイヤモンドカップゴルフ」を制した片岡大育。日本ツアーとアジアンツアーの共同主管試合である今大会で優勝したことで、これまで90位だったアジアンツアーの賞金ランキングは5位にジャンプアップ。さらに2019年までのアジアンツアーのシードと、今後の米国や欧州ツアーとの共催試合に出場できる可能性を掴んだ。「最終目標はヨーロッパに行きたい」と、世界への挑戦を口にする片岡の未来を予想してみた。

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今大会で優勝したことで、今後2年間のアジアンツアーのシードを獲得した片岡。このあと2週のうちにあるアジアンツアー単体の試合のどちらかに出場し、賞金ランキングが10位以内であれば、10月12日からマレーシアで行われる「CIMB Classic」に出場することができる。これは米国男子ツアーとの共催試合になっており、結果次第では米国男子ツアー挑戦へのチャンスが広がる。

また、10月16日時点で出場資格の無いアジアンツアーの賞金ランク上位4名は10月26日から中国・上海で開かれる世界選手権シリーズ「WGC-HSBC Champions」への出場権が得られる。現在、賞金ランク1位のスコット・ヘンド(オーストラリア)が既に資格を持っているため、片岡がランクを落とさなければ、このビッグマッチへの出場も可能になるのだ。

2008年から本格的にツアープロ生活を始めた片岡。国内ツアーで結果を出せなかった2011年に、「場に慣れるには試合数をこなせ」という青山充コーチの助言もあり、アジアンツアーに参戦し、いきなりシードを獲得。2014年までは日本とアジアンツアーを掛け持ちする生活を続けていた。

現在は日本ツアーを主戦場とする片岡だが、今でもアジアンツアーへの登録費500ドルを払い続け、「(アジアンツアーに)出られたらどんどん行きたい」と話すほど思いは強い。それは、「アジアンツアーはヨーロッパと繋がっているので、シード選手になるとメリットが多い」から。2年前に欧州ツアーのQTに挑戦して失敗。「今年もファイナルQTからなら行きたかったが、自分のカテゴリーだとセカンドからになる。日本の試合を3試合くらい休まないといけないのでパスした」という片岡にとって、ヨーロッパは“最終目標”なのだ。

ちなみに、2017年の欧州ツアーの出場資格は22カテゴリーで、その内アジアンツアーからの出場資格は、16番目にある「2016年アジアンツアー賞金ランキング上位10位以内で有資格者を除く上位1名」、18番目にある「有資格者を除く2016年アジアンツアー賞金ランキング上位5名」、そして22番目にある「有資格者を除く2016年アジアンツアー賞金ランキング上位20名」の3カテゴリー。

実際、去年のアジアンツアー賞金ランキング10位で、今大会でトータル4アンダー・19位タイフィニッシュのパビット・タンカモルプラスート(タイ)は、今季欧州ツアーの14試合に出場。また、今季賞金ランク1位のヘンドは、今月のオメガヨーロピアンマスターズでプレーオフの末敗れたものの2位に入っている。これまで、アジアンツアー出身者で欧州との共催試合で優勝した選手も多く、今回の優勝で2019年シーズンまでのアジアンツアーのシードを取った片岡にとって、来季以降欧州ツアーでの活躍の場は大きく開かれたと言えよう。

「最終目標はヨーロッパだけど、日本もアジアも両方大事。両方で上に行くためにいろいろ選べたらいい」と話した片岡の未来はどこに向かうのか。「出られる試合が増えて嬉しい悲鳴です」と笑う28歳の可能性は無限に広がっている。

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