<エビアン選手権 最終日◇17日◇エビアン・リゾートGC (6,470ヤード・パー71)>

海外女子メジャー今季最終戦「エビアン選手権」。この大会で現役を引退する宮里藍が最後の1ラウンドを終了。2バーディ・4ボギーの“73”とスコアを2つ落としトータル1オーバー・32位で最後の戦いを終えた。

【関連写真】18番のパットを決めて感極まるシーンも…エビアン選手権フォトギャラリー
最後の18ホール。やはり難しさはあった。「今日はモチベーションを上げていくところが難しかった。最後なので楽しんでもいいのかなと思う自分もいたり、アンダーパーで終わりたい自分もいたり」。それでも“宮里藍らしさ”を貫いた。「それを含めて楽しめました。やるべきことをやれた。欲を言えばアンダーパーで終わりたかったですが、それを含めて自分がやった結果。よく頑張ったと思います」と納得した表情を見せた。

最後の18番では“自分がリクエストして”予選ラウンドを共にした2人、ポーラ・クリーマー(米国、棄権)、ヤニ・ツェン(台湾、予選落ち)も出迎えた。「打つ前からポーラとヤニが来ているのが分かったので、これを見ちゃったらパットどころじゃないと思ってなるべく見ないようにしていたんですけど(笑)」と言いつつも、残した2mのパットをしっかりと沈めて「しっかりとストロークできた。すごくいいパーセーブだったし、私らしい終わり方ができた」とはにかんだ。

その後、18番ではゲイリー・プレーヤーに花束を贈呈されるシーンも。「まさか直接花束をいただけるとは思わなかった。お会いできて嬉しかったですね」。初めて、というレジェンドとの会話は感極まったホールアウト直後とあって「あまり覚えていない」と話すが、その中では「“最後のパット入って良かったね”って言ってくれて。“オメデトウゴザイマス”と日本語で言ってくれました」

振り返ってみれば達成感の方が大きいゴルフ人生だった。「悔いを1つだけ言えばメジャータイトルを欲しかったというのはありますが、それ以上に世界一になれて。自分がアメリカに来た時は達成すると思っていなかった。想像以上のことをやれましたし、チャレンジし続けることは悔いなく出来た。良い競技生活でした」。

今後については日本で家族のサポートをしながらゆっくりする予定。その後は「来年になってみないとどうか分からないですね。一度、選手の視点を外れて見ないとやりたいことは出てこないと思うのですが、それが外れるには時間かかると思う。また、ツアープロとしては引退ですが、プロをやめるつもりはないので。ちょこちょこ練習もしたいなと。来年いっぱいくらいでやりたいことが1つ2つ出てきたらいいかな」。焦らず時間をかけて決めていく予定だ。

「今は達成感よりも開放感の方が大きいかもしれない。プレッシャーを手放せるので。それは大きいですね」と話した宮里。復帰する可能性について聞かれると「今のところは戻る可能性はゼロからマイナスな感じ(笑)これだけツアーの年齢層が変わってきて、自分がどれだけのことをこなして戻ってくるとすれば、今までより10倍以上のエネルギーを使うと思う。それは可能ではないと感じている。どこに目標を置くかにもよれば、世界一を目指すとすればとても難しいだろうし、ただツアーに戻ってくるだけならできるかもしれませんが私の目標はそこにはないですから」と清々しい表情で話した。

<ゴルフ情報ALBA.Net>