<ANAオープンゴルフトーナメント 2日目◇15日◇札幌ゴルフ倶楽部 輪厚コース(7,063ヤード・パー72)>

この大会の2012年覇者・藤田寛之がこの日6バーディ・2ボギーの“68”をマーク。スコアを4つ伸ばし、初日の18位タイから5位タイに浮上。首位と3打差と好位置で大会を折り返した。

【スイング解説】藤田寛之の17年バージョンは「重心が右に動かなくりました」
「ショットとパット、どっちも上手くいきました」とプレーが噛み合い、今季4度目のトップ10以内での予選通過。最終9番パー5ではピンまで残り262ヤードの2打目をグリーン奥のラフまで運び、上手く寄せてバーディ締め。48歳ながら果敢に2オンを狙えるのも、「今はみんな飛ばすからね。がんばってますよ」と最初ははぐらかしたが、実際のところは努力の賜物だという。

40歳を過ぎて強くなった藤田は、25年も前からあるトレ-ナーの指導を受けている。1964年の東京五輪100メートル代表の経歴を持つ石川準司氏だ。肉体強化や柔軟性を高めるだけでなく、ゴルフスイングに適した体作りや感覚を高めるメニューで、「石川先生とのトレーニングがあったから今のボクがある」というほど藤田のゴルフに影響を与えてきた。シーズンオフは週に2〜3回、シーズン中も折々のタイミングで指導を受けている。今大会の前週は、山梨県内で3日間トレーニング合宿を行い汗を流し、「リフレッシュできた」と体のキレを取り戻した。当然、筋肉痛にもなるが「その痛みはいい痛み」と進化を実感できるため気にはならないという。

オフに作ったトレーニングの“貯金”はここまでの戦いで使い果たしたため、先週の合宿は秋の試合へ向けての体作り。早速その効果がでたようだ。ひと学年上の手嶋多一も2位タイと上位につけており、刺激になっている。「まだ優勝争いとか大きなことは言えないが、トップ10とかに入っていければ」と控えめに目標を話した。7月に新調したアイアンの調子も良く、状態も上がってきている。たゆまぬ努力で43歳で賞金王になった遅咲きの“中年の星”。ここ2シーズン優勝からは遠ざかっているが、この輪厚から復活の狼煙を上とげられるか。

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