<ISPSハンダマッチプレー選手権 決勝・3位決定戦◇10日◇浜野ゴルフクラブ(7,217ヤード・パー72)>

2003年の「日本プロゴルフマッチプレー選手権」以来、14年ぶりのマッチプレー競技として開催された今大会。5日間のギャラリー数は初日から397人、359人、361人、703人、884人と寂しい人数に終わったが、古山聡競技委員長は大会としては成功に終わったのではないかと語る。

勝負を決め、天を仰いで歓喜する片山
「準々決勝、準決勝、決勝と3日連続で片山晋呉選手の組に競技委員としてつきましたが、素晴らしいプレーを最後まで見せてくれました。特に、決勝戦で片山選手がイーグルパットを沈めて勝負を決めた瞬間は大いに盛り上がったと思います」。

確かに片山のパフォーマンスなどもあり、観戦にきていたギャラリーの満足度は高かっただろう。決勝戦以外の試合でも、準決勝の高山忠洋対H・W・リュー戦など全体的に熱戦は多かった。また、片山が、「マッチプレーは1つ1つの試合が決勝戦。それだけの緊張感があるし、相手が自分の力を引き出してくれるんですよね」と語ったり、高山が、「マッチプレーには瀬戸際で戦う面白さがある」と言うように、1対1で戦うことのよさを選手が感じ、それをギャラリーに伝えるような試合を演じていたことも確かだ。

「今回は、先にストロークプレーを行って上位者だけのマッチプレーにせず、最初からマッチプレーの試合形式だったこともいい流れを作ったのかもしれません」と古山競技委員長。片山や高山にしても、今大会までの今季の成績はそれほどよくなかった。ベスト8に残った塚田陽亮や、3回戦で第3シードのキム・キョンテを下してベスト16に残った海老根文博も、賞金ランキングの下位で苦しんでいた。彼らの中で、マッチプレーという試合形式でいい意味で自分のゴルフが変わった可能性は十分ある。

惜しむらくは、1、2回戦と3回戦以降の間隔が空いてしまったことだが、「それも今後の課題として検討したいですね」と語る古山競技委員長。ほかにもテレビ中継やギャラリープラザの広さ、トイレの数など細かい課題はあるが、ツアーの活性化につながるなら今後も続けるべきだろう。

文/山西英希

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