<フジサンケイクラシック 初日◇31日◇富士桜カントリー倶楽部(7,566ヤード・パー71)>

4バーディ・1ボギーの“69”をマーク。3アンダー首位タイでフィニッシュした武藤俊憲は、同じく首位に並んだ岩田の1組後ろでのラウンドだった。「まずまず。いつの間にか好リードの位置ですね。初日としては上出来です。今日はショットも安定していたし、危なげなくラウンドできました。(唯一のボギーの)5番パー4(535ヤード)はどうしようもないですね。狭いし、長いし。ピンポジションがどこだろうと難しい」と、ホールアウト後、自身のプレーを冷静に分析していた。

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プロ屈指のショットメーカーである武藤も、今季は不調に苦しんでいた。特に6〜7月は最悪だったそうで「打ち終えた後、打球が一体どこに飛んでいってしまうのだろうと不安な気持ちで見送っていた」とのこと。原因は、年々硬く締められるようになったグリーンに対して、もっと高弾道のボールで止められるようにしようと、使用ボールやアイアンを変えたり、スイング改良を目指したりと試行錯誤したのが発端だ。「1月の開幕戦、SMBCシンガポールオープンに合わせて調整して、実戦を重ねながら自分のモノにしようと思っていたんですが、どうにもこうにも球離れとスピン量が一致しないんですよね。打球がどんどん曲がるようになって、そのうちスイングもおかしくなってしまったんです」。

さらなる進化を目指していることには間違ない。だが、半年試しても結果が合わない。自分には合わない。持ち味を消してしまうと気がつき、「基本的に道具もスイングも元に戻しました。それがようやく形になってきたのが、今日のスコアにつながったんだと思います。あの辺にボールが飛んでいくんだろうな、と想定する範囲内に収まるようになりましたから。まだ満足できる域まではいってませんが、悪いなりにまとめられる手ごたえをつかめたのが大きな収穫です」と自信を取り戻しつつある様子だ。

現在の賞金ランキング46位は、実力者・武藤にふさわしくないポジション。「明日も今日のようなプレーができれば。当然、目指すべきところを目指しますよ」と一気にジャンプアップしそうな雰囲気を漂わせていた。

文・伊藤昇市

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