<ニトリレディス 2日目◇25日◇小樽カントリー倶楽部(6,548ヤード・パー72)>

ホールアウト後の第一声は「疲れました」。西日に浮かぶ表情には披露感が漂ったが、一方で充実感もにじむ。6バーディ・3ボギー・1ダブルボギーの“71”。なんとかスコアを1つ伸ばしてトータル2アンダーの9位タイで予選ラウンドを終えた渡邉彩香にとっては、心身ともに疲れる、忙しい1日となった。

勝負の1打も無念…涙を流す渡邉彩香
スタートから暗雲が立ちこめた。1番をボギーでスタートすると、3番でまたもボギー。4番のパー3では「少し薄い当たりだった」というティショットが右手前の池に戻ってしまい、ダブルボギー。4ホールで4オーバーと苦しい立ち上がりとなった。「最近はすごくいい感じでやれているのに、スタートで大事に行き過ぎるんです。そこでミスが出るとリズムに乗れなくて」と、この日もつまずいてしまった。

今季は序盤から2位2回を含む3戦連続トップテンなどで、昨年の未勝利シーズンを挽回するはずだった。ところが試合が進むにつれ、ショットが曲がり始め、まさかの80オーバーの日も出てしまう。悩む日々が増えていく中、ひたすらショットの練習に打ち込んだ。そのかいもあって、ようやくここにきて「よくなっているのは間違いない」と思えるようになってきた。その自信が、スタート4ホールの悪夢からの6バーディにつながった。

「悪かったときはすべてマイナスに考えていた。でも、全部が自分の責任。私がなんとかしないといけないと思っていた」と、苦しい時期も受け入れてひたすら浮上のキッカケを探した。「ショットがよくなかったときは、ショットの練習ばかりしてパットもダメになった。今はパットの練習もできているし、パットでラウンド中にいいリズムを作ることができています」と、チャンスをものにすることで、たたいてしまったホールを取り返すことができるようになった。この日のラウンドは、まさにそんな成長を象徴している。

さらに、「もともと一喜一憂タイプですが、今では苦しいことも楽しいと思えるようになってきた。今はちょっと上を目指せる気がしています」と、明るい言葉も口をつく。先週は地元からほど近い「CAT Ladies」で予選落ちを喫したが、実は昨年も同じパターン。CAT-で予選落ち後、ここ小樽で4位タイに入っている。「相性もいいかもしれませんね」と、すべての状況を前向きにとらえ、自分を見つめることができている。

「スタートホールのティショットがフェアウェイに行けば、うまくいくと思います」。もともと豪打には定評がある。曲げればそれだけ痛手を負うが、その強みがスタートホールから発揮できれば、一気に上に行けそうな予感がある。首位とは8打の差が開いたが、爆発力があるだけに、残り2日間での追い上げも可能だ。日本が誇る大型プレーヤーの逆転劇はあるのか。まずは第3ラウンドの1打目に注目してみたい。

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