<長嶋茂雄 INVITATIONALセガサミーカップ 初日◇6日◇ザ・ノースカントリーゴルフクラブ(7,178ヤード・パー72)>

2014年の賞金王がようやくお目覚めの気配だ。国内男子ツアー「長嶋茂雄 INVITATIONALセガサミーカップ」は第1ラウンドを行い、4バーディ・ノーボギーの“68”で回った小田孔明が首位と4打差の18位タイスタートを決めた。

池田も思わずこの笑顔!これが“賞金王モデル”のドライバーだ!
この日の自己評価は「微妙」と語りながらも、今季初のノーボギーには笑みがこぼれた。「回っていても難しいと思わなかった。バーディパットを死ぬほど外したのでもうちょっとバーディは欲しかった」と逃したチャンスは多かったが、持ち味の切れ味鋭いアイアンショットが小気味よくグリーンをとらえていく。今大会前にはややつかまりすぎていたアイアンのライ角をフラットにして、左へのミスを軽減したことも好スタートにつながった。

今季は開幕2戦目の「レオパレス21ミャンマーオープン」から7戦連続で予選落ちを喫するなどかつての賞金王がどん底を味わった。それでも、「日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ Shishido Hills」で11位タイに入って不調の底から這い上がりつつある。オープンウィークには、ツアー選手権前にも尋ねたという神戸の十善寺で座禅を組み、自分と向き合ったことも大きかったという。

「精神的なものもあったと思うし、静かな中でお経を聞きながら座禅を組むとピンとなる。3回くらい叩かれましたけどね(笑)」。その間、松山英樹のトレーナーを務める飯田光輝氏にコンディショニングの指導を受けるなど、4日間の神戸滞在は心身共に鍛え直す重要な時間となった。

地元付近を襲う災害に奮い立つものもある。4日から続く記録的な大雨により九州地方は福岡・大分を中心に甚大な被害が出ているが、河川の氾濫が相次いだ朝倉市は自宅のある飯塚市から山を挟んだ反対側に位置している。幸い家族の安全は確認できているものの、未だ被害の全容はつかめていないのが現状だ。「地元の人からメールが来て、雨を吹っ飛ばすようなバーディを獲ってくれと言われてがんばろうと思った」。今大会で小田にかかる期待は、いつもと少し違う重さを持っている。

「もう、あの時の絶不調はないです。もう少し伸びるかどうかはティショット次第」。苦しみから立ち直る姿は、災害に見舞われた地元に届ける光となるはずだ。

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