国内女子ツアー「ほけんの窓口レディース」をトータル7アンダーで逃げ切り、今季初Vでツアー通算4勝目を飾った鈴木愛。この試合では普段のセッティングと違い、5番ウッドを抜いて19度のユーティリティを投入していたという。

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通常のセッティングでは、フェアウェイウッドは3番と5番を入れて、その下の番手にユーティリティを2本(22度、26度)投入しているが、今回は前述の通り、5番ウッドを抜き19度のユーティリティをセット。クラブ長さが長く、より重心深度の深い5番ウッドのほうが、弾道が高くなり楽に球を上げられるが、弾道を上下左右に打ち分けやすく、グリーン上においてスピン量で球を止められるユーティリティを重視して使用に踏み切った。こういったコース状態によって、フェアウェイウッドとユーティリティを使い分けるのはプロにとっては常套手段といえる。

さらにユーティリティの番手構成に注目すると、面白いセット術を発見。ユーティリティの19・22度と、25度で使用ヘッドのモデルを変えているのだ。その点をピンゴルフに聞くと「3UTと4UTで使用する『Gハイブリッド』は投影面積が大きくシリーズ史上で最も重心深度が深い設計。ミスヒットに強く、ボール初速を高めるモデルとして有効ですが、彼女が25度モデルで打つとスピン量が減って強すぎる球が出てしまう。最適スピンでしっかりとグリーンで球を止められ、やや重心深度が深くやさしく打てる『G30ハイブリッド』の方を使っている」とのこと。5番アイアンを抜いてユーティリティを使用する彼女にとっては、25度の5UTは5番アイアンの代わりとなる。アイアンよりも球の上がりやすさを保ちつつ、ある程度スピン量を確保するセッティングをロングアイアンに相当する番手で考慮している。また、兄弟モデルをセッティングすることで、ユーティリティの顔のつながりも統一できるのも利点となる。

2週連続優勝を飾ったキム・ハヌル(韓国)もアイアンセットでモデルを変えるセッティングを施していたが、番手によって兄弟モデルを使用する技ありセットはアマチュアにも有効なセッティング術といえる。特に、ヘッドスピードが要求され球が上がづらいロングアイアンに相当するクラブで、女子プロたちがどんな番手構成に挑むのかに注目するのも面白いだろう。

【鈴木愛のクラブセッティング(WITB=Whats in the Bag)】
1W:PING Gドライバー 10.5度
(ALTAJ50 ※純正シャフト/S)
3W:キャロウェイ GBB EPIC フェアウェイウッド
3UT:PING Gハイブリッド(19度、MCH70・R)
4UT:PING Gハイブリッド(22度、MCH70・R)
5UT:PING G30 ハイブリッド(26度、MCI70・R)
6I〜PW:PING i200アイアン(NS950GH・R)
AW:PING グライド2.0ウェッジ(50度、CFS・R)
AW:PING グライド2.0ウェッジ(54度、CFS・R)
SW:PING グライド2.0ウェッジ(58度、CFS・R)
PT:PING VAULT アンサー2
BALL:タイトリスト PRO V1x

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