<中日クラウンズ 最終日◇30日◇名古屋ゴルフ倶楽部 和合コース(6,545ヤード・パー70)>

序盤3打のリードを奪いながら和合の罠にはまり王冠を逃した。宮里優作と並んで首位タイで出た武藤俊憲は、1イーグル・3バーディ・5ボギー・1ダブルボギーの”72”と出入りの激しいゴルフでスコアを落とし、トータル9アンダーの6位タイに終わった。

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2番(パー5)で左のフェアウエーバンカーからの2打目を、ピン奥8メートルに2オン成功。「入らなかったらグリーンを出ていた」というイーグルパットは、カップの奥の壁に当たり吸い込まれた。続く3番(パー4)でもバーディ奪取。この時点で2位に3打のリードを奪う。「2番のパットが入って、(優勝が)あるかなって思った」が、“和合”はやさしくなかった。

4番(パー3)のティショットを左のガードバンカーに落として、5メートルに寄せたもののパーパットを外してボギーとすると、5番(パー4)は3パットのボギー。6番、7番、8番もボギーとし、5連続ボギーで優勝戦線から名前が消えた。

しかし、13番(パー4)で6メートルをねじ込んで首位と2打差で息を吹き返す。376ヤードで左ドッグレッグの16番(パー4)は、ドライバーを握りグリーン方向を果敢に狙い、手前のガードバンカーまで運ぶ。2打目を3メートルに寄せたが、バーディパットはカップの横をかすめた。17番(パー3)でも攻撃の手は緩めない。ピンに真っすぐ飛んだボールは、ワンバウンドでカップの上を通りすぎるもう少しでホールインワンというショット。「あれが入れば面白かったのに」と自画自賛の1打。ピン上1メートルに乗せてバーディとして1打差に詰め寄る。

18番(パー4)でバーディを取れば優勝のチャンスもあったが、「ミスショットでもあったけど、左からあそこまで風が吹いているとは……」と、ティショットは右のOBに消え、万事休す。

「しっかり波のある1日でした。ボギーが続いたところも、全然悪いショットではなかった。狙った結果のボギーです。狙っていいところで、狙い過ぎたかも知れませんね。でも、自分のゴルフは狙えなくなったら終わりです。ちょっとかみ合わなくなっただけで、5連続(ボギー)がくるのは、和合の難しさというか、怖さですね」。

首位に立ちながらも守ることなく攻め続け、自分のゴルフを貫いたことに後悔はない。最終日1万人を超えるギャラリーが来場。悔しさをにじませながら18番でダブルボギーパットを沈めた武藤。その攻撃的なゴルフに惜しみない拍手が送られた。

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