<RBCヘリテイジ 3日目◇15日◇ハーバータウンゴルフリンクス(7,099ヤード・パー71)>

「ひどかった……穴に隠れたい」。ホールアウト後、谷原秀人の口からため息交じりでこぼれた。米国男子ツアー「RBCヘリテイジ」の第3ラウンドが行われ、16位タイで決勝ラウンドに進んだ谷原は、3バーディ・4ボギーの1オーバー、“71”とスコアを落とし、通算4アンダー、31位タイに順位を落とした。

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前半2番、5番のパー5できっちりバーディを奪って伸ばしたが、7番、8番で連続ボギーも、9番(パー4)で50センチ、10番(パー4)で3メートルを沈めてバーディを取り返す。一時は、トップ10以内が見えた。

しかし、12番(パー4)のティショットで「風が吹いてなさそうで、真っすぐ打っておけばいい」と思ったボールは、左からの風に流されて右の林へ。フェアウェイに出して3打目に勝負をかけたが、7メートルオーバーしてボギー。続く13番(パー4)のフェアウェイからの2打目で大打撃を受ける。148ヤードでアップヒル。「ピッチングウェッジじゃ届かないし、9番アイアンで軽くかなと思って打ったら大ダフり」で手前のガードバンカーにつかまった。3打目は2メートルに寄せたが、決められずにボギー。この2ホールがこの日を象徴した。

「2打目が中途半端な距離が多くて、大きい番手で軽く打とうとすると開いたり、ダフったり。風が微妙に信じ切れていない。その距離感が合わなかったですね」と、中途半端な距離の度重なるミスは、ツアー生活でもあまりないこと。風に影響を受けたり。受けなかったり。見えない敵にスイングを微妙に狂わされた。

得意のパットも陰を潜めた。「パッティングどころの騒ぎじゃないです。アイアンショットがよくなれば、流れもよくなるだろうと思います。ああ、悔しい。練習します」。ムービングサタデーで伸ばせずストレスのたまる1日だった。

今大会は、航空機製造会社のボーイングが協賛しており、土曜日の午後4時にコース上空をボーイング機が旋回するショーが名物行事だ。18番にはショーを見ようとスタンドは満席で、ロープにも人だかりができる。ちょうど午後4時に18番グリーンでは谷原がバーディパットを打つ瞬間だった。

大きなエンジン音とともにバーディパットを打ったが、「ショーどころではなかったですよ(笑)。でも面白いですね」。楽しむ余裕はなかったが、まさにグッドタイミング。ぎりぎりでマスターズの切符をつかんだ谷原。もっている男は、明日も何かをやってくれるはずだ。

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