<マスターズ 3日目◇8日◇オーガスタ・ナショナルGC(7,435ヤード・パー72)>

3日目を終えたリーダーボードは、首位と3打差以内に7人が並ぶ大混戦だ。マスターズ初優勝を狙うジャスティン・ローズとセルヒオ・ガルシアの2人が通算6アンダーで首位タイ、1打差3位で同じく初優勝を狙うリッキー・ファウラーが追いかける。その3人をジョーダン・スピースが2打差、アダム・スコットが3打差につけ、虎視眈々と2枚目のグリーンジャケットを狙う展開だ。

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2000年以降、64・7パーセントが大会初優勝者というデータがある。しかし、マスターズといえば、毎年コースが変わらないため“規定演技”と表され、コースを熟知した経験豊富な選手が有利とされるのも事実。実際に、昨年は当時57歳のベルンハルト・ランガーが3日目を終えて3位(結果は24位タイ)と優勝争い、今年も57歳のフレッド・カプルスは17位タイにつけており、他の大会に比べて年齢に関係なく優勝経験者の活躍が目立つ。プロなら誰もが欲しいタイトル。それだけに重圧もかかり、過去の経験値は大きな財産になるといえる。
 
グリーンジャケットを目指して、インの9ホール、いわゆるサンデーバックナインは、毎年さまざまなドラマを生んでいる。昨年は12番パー3でジョーダン・スピースが池に2発入れて“7”をたたき、2011年には首位を走っていたローリー・マキロイが10番でトリプルボギーたたいて優勝を逃したのは記憶に新しいところ。今年もバックナインでドラマが起こると思われるが、1つキーとなるホールがある。こちらはフロントナイン、8番のパー5だ。

選手として11回出場し、1986年に8位に入った経験があり、テレビ解説でもおなじみの中嶋常幸は、「前半崩れかけていて8番でバーディを獲れれば立て直せる。逆に獲れなければ焦りを生む。優勝するかしないか、ここでバーディを獲れるかだ」と常に口にする。オーガスタを攻略の一つは、コース難度の低いパー5でバーディを取ることだ。前半崩れかけていても8番で獲れれば、いい流れでサンデーバックナインに入ることができる。ドラマを演出するためには8番でのバーディでいったん心を落ち着かせることが重要だ。

2011年に初優勝を狙ったローリー・マキロイは4打差首位でスタートしながら、前半でスコアを落とし、8番でも獲れず10番でトリプルボギーをたたいて大失速。14年に初出場初優勝を狙ったスピースは、バッバ・ワトソンと並んで首位で出たが、7番までに2打リードを奪ったが8番でボギーとすると、9番でもボギーと失速。対してワトソンは8番、9番と連続バーディを奪いゲームの流れが大きく変わり、2勝目を挙げた。ここ数年で初優勝を狙う2人が8番で屈した。ガルシアしかり、ファウラーしかりメジャー優勝経験のない選手は特に8番は重要だろう。明日の最終日、8番ホールに注目だ。

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