<マスターズ 初日◇6日◇オーガスタ・ナショナルGC(7,435ヤード・パー72)>

海外メジャー初戦「マスターズ」は第1ラウンドが行われ、“65”で7アンダーをマークしたチャーリー・ホフマン(米国)が2位に4打差をつけて単独首位に立った。そして、過去に3度グリーンジャケットに袖を通しているフィル・ミケルソンが、強風下で多くの選手が苦しむ中、1アンダー4位タイと上々の滑り出しを見せた。

ミケルソンが使用する「GBBエピックサブゼロ」の写真はこちら!
オーガスタナショナルGCを知り尽くしており、数々の経験値から、この日の強風下で無理のないマネジメントに胸を張ったミケルソン。昔から「マスターズはレフティ有利」「(右打ちの)ティショットでドローが必要」との言葉が根強いが、実際はそう甘くない。なぜなら、ミケルソンのナチュラルな持ち球はドローのため、右打ちでいうフェードと同じ曲がりとなる。レフティがフェードを打つ限りではティショットで有利になるが、それは彼にとって自然な打ち方ではないのだ。

そのため、ミケルソンはマスターズを制するためだけに、過去に何度も特異なギアの投入を行ってきた。記憶に新しいのはドライバーの二刀流だろう。2006年は基本の持ち球のドローが出るものに加え、同じスイングをしてフェードが出るものを加えて闘い、見事勝利を飾っている。2011年にも同様にドライバー二刀流を試みているし、2013年には『フランケンウッド』と呼ばれるスプーンとドライバーの中間のようなミニドライバーをマスターズ制覇の秘密兵器として投入していた。

では、今年のマスターズに向けてどのようなクラブセッティングを行ってきたのか? 新兵器の投入はあったのか? 米国キャロウェイゴルフが発表した情報は下記で、この試合に向けて特別なクラブは今回入れなかったようだ。

【1W】GBBエピックサブゼロ(9°,ProjectXハザーダス6.5)
【3W】GBBエピックサブゼロ(13.5°)
【5W】GBBエピック(18°)
【UT】APEX UT(21°)
【5I-PW】X-FORGED(13年)
【Wedge】Mack Daddy PM-Grind (56,60,64°)
【PT】Versa ♯9
【Ball】クロムソフト

クラブの拡大写真を見れば分かるとおり、新兵器投入というよりは、使い込んで改良する方向での腐心が見てとれる。ドライバーはフェース寄りに鉛を貼り、シャフトも長年三菱レイヨン製のものを使っていたところを、トゥルーテンパー『プロジェクトX ハザーダス』に今季変更するなど、調整を重ねてきた。

また、ショートゲーム面ではロブウェッジの原型が分からないほど手が加えており、得意のロブショットが打ちやすい形に何度も改良を重ねてきた模様。パターは慣れ親しんだL字型のものを替えず、昨秋にツアーの誰より早く『マイクロヒンジインサート』を気に入って採用するなど、こちらも完璧な調整済みと見ていいだろう。

ミケルソンが得意なはずのマスターズだが、2015年に2位タイに入ったものの、2014年と昨年は予選落ちを喫している。今回はこれまでの花火のような新ギアの投入よりも、使い慣れたギアのさらなる“深化”と積み重ねてきた“経験値”で結果を出そうとしているようだ。そして、この目論見は今のところ成功しそうな気配も漂う。

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