今年で第30回目の開催となる国内女子ツアー「ダイキンオーキッドレディスゴルフトーナメント」。ツアー制度が施行された1988年から開幕戦としてスタートしたこの大会、30年の歴史の中で数々の熱戦が繰り広げられてきた。その中でも特に印象的な歴代の覇者たちを取り上げていく。

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・この大会から大きく羽ばたいた福嶋、宮里

まず94年の第7回大会を20歳8ヶ月の若さで制した福嶋晃子。当時の福嶋はプロ3年目、恵まれた体格と圧倒的な飛距離で優勝争いに絡んできたが、初優勝を挙げたのはこの大会だった。ベテランの岡本綾子、新鋭の川波由利との熾烈な優勝争いを制しての初V。96年、97年に賞金女王、99年からは米ツアーでも活躍した飛ばし屋が初めて大きく輝いた瞬間がこの大会だった。

後に世界ランク1位になった宮里藍がアマチュア時代に初めてツアーに出場したのもこの大会。第13回大会で宮里はアマチュアゴルフ選手権大会を突破し、諸見里しのぶと共にこの大会に参戦、大きな一歩を踏み出した。

また宮里がプロとして初優勝を挙げたのも大会。03年にツアー史上2人目のアマチュア優勝を成し遂げプロに転向。04年は地元沖縄の期待を一身に背負い凱旋出場、初日13位タイとまずまずのスタートを切ると、2日目には“66”をマークし首位に。最終日はベテランの肥後かおりに追い上げられ一時は並ばれるが、上がり2ホールで連続バーディを奪い見事逃げ切り、沖縄県勢として初めてこの大会を制覇。ベストアマは諸見里、宮里美香が8位でセカンドアマには入るなど、“沖縄ウィーク”となった。

・新鋭、ルーキーら歴代覇者は多種多様

第23回大会では後に韓国人として初めて賞金女王となったアン・ソンジュが日本ツアー参戦1試合目の新記録で優勝。2位5打差をつけての圧勝で鮮烈なデビューを飾った。また25回大会ではこの前年のプロテストに合格したばかりのツアールーキー、斉藤愛璃が三つ巴のプレーオフを制して初優勝。前年の合格者が翌年の開幕戦で優勝するのは女子ツアー初めての快挙だった。

記憶に新しい熱戦は26回大会。単独首位から出た木戸愛がスコアを伸ばしあぐねる中、2位から出た森田理香子と3位スタートの横峯さくらが試合のをリードする展開に。最終ホール、1打差を追っていた横峯がバーディを奪いプレーオフへ。1ホール目に森田がバーディを奪い勝負は決着、ツアー3勝目を挙げた。この13年は開幕戦の優勝を争った森田と横峯が賞金女王を争う展開に。その意味でも非常に印象深い1戦だった。

一昨年の28回大会と、昨年の29回大会はテレサ・ルー(台湾)が大会史上初の連覇を達成。30回大会では3連覇を狙うことになる。この1年を占う上でも、どの選手も欲しいのがこの開幕戦のタイトル。テレサや2年連続の賞金女王イ・ボミ、キム・ハヌルや海外勢が今季も存在感を発揮するのか、それとも笠りつ子や鈴木愛、菊地絵理香、昨年大会で3位に入った新鋭・松森彩夏ら日本の実力者たちがそれを拒むのか。戦いの火蓋はいよいよ来週3月2日(木)に切られる。

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