昨年古希を迎え、24日に70回目の誕生日を迎えたジャンボ尾崎こと尾崎将司。ここ10年間は持病の坐骨神経痛に悩まされ、近年は途中棄権で予選2日を完走できないシーンが続いている。自身の昨季最終戦となった11月の「ダンロップ・フェニックス」で棄権した際も「重大な局面に立たされている」と言い残し、ただならぬ雰囲気で何かを匂わせていた。

ジャンボ尾崎の素顔とは?2匹の愛犬がかわいすぎる
2か月を経た誕生日には報道陣を集め、「今年やって結果が出なければ、クラブを置く。長らく騒がせてきた記者の皆さんともお別れすることになると思う」と語り、大きな衝撃と共に報じられた。

この発言に寂しさを覚える筆者は、実は◯◯◯なジャンボの素顔を紹介したい。諦めの悪い人だと思うからこそ、その日がもっと先になるはずだと信じて。

■生涯現役。シニアツアーには絶対に出ない
かねてからのモットーである「生涯現役」とは、レギュラーツアーにしか出場するつもりがないことを意味し、この日もシニアツアーへの参戦意欲を改めて否定。AONのうちジャンボ以外の青木功、中嶋常幸がシニアツアー参戦の他に解説者・ツアー要職・メディア出演など多方面の仕事をする中、「俺には(競技)ゴルフしかない」と言い続けてきた。

今回“引退”の覚悟を口にしたのも、試合を完走できない自身が許せないという意思のあらわれだ。そして「棄権するなら出るな」「若手選手に出場枠を」というゴルフファンの心情もよく理解している。ただ、練習場では若手と遜色ないショット力を未だにキープするが故に「歩ける持久力さえ何とかなれば戦える」と本人が思うのも無理はない。

■年齢など関係なし!マキロイのスピードに対抗
70歳を迎えたが、飛距離への飽くなき欲求、挑戦はとどまるところを知らない。この日も「マキロイのあのバッ!としたスピードね、うん!やっぱりああじゃないとな」と、スイングスピードを追求し、トレーニングを続けている。「野球のマスコットバットと同じ」と自作の約1.2キロの重いクラブを振ることで“振る筋力を鍛える”をテーマに実戦向きの調整を続ける構えだ。

近年は自分のスイング動画を見てがっかりすることも多いそうだが「速筋はこの歳でもそこまで衰えを感じないし、鍛えられる。問題は持久力」と、ショット力はまだまだ若手とも戦えると信じている。そのことを語る際の眼は輝いており、少年のような表情になる。

■強面だが、実はカメラマンや記者想い
国内113勝の実績、その存在感から発するオーラは凄まじい。しかも強面とあって、ツアー取材経験の浅い記者はみな尻込みするのがジャンボ。ところが、記者には即席でネタ作りをしたり、笑いを提供したりと実はサービス精神旺盛。この日の練習でも河井博大や河野晃一郎、沖野克文らとの対決や指導などネタを提供。カメラマンが近づくと、おもむろに撮りやすいアングルでフィニッシュを取るなど、無言で記者やカメラマンに配慮してくれる“優しさ”を見せる。

■ゴルフのことしか考えていない反面、流行に敏感!?
歳を重ねてもゴルフ少年そのもので、ゴルフのことしか考えていないといっても過言ではないほどの求道者。その姿は武士道を思わせる武骨なものかと思いきや、意外にお茶目で流行にも敏感だ。

弊社のことで恐縮だが、この日記者は「社名がGGMG(グローバルゴルフメディアグループ)に変わりました」と挨拶した。「おっ、PPAPの真似か!」と瞬時に反応。また、毎朝鏡をみて「俺ってこんなにシワがあったかな」と、最近スキンケアに悩んでいることを明かし、「テレビ通販の女性用化粧品を見て、俺もやろうかと思っている。ゴルフが上手いだけじゃプロはダメだからな」と妙に真面目な顔で語っていた。

■来る者は拒まず、後輩想いで常に気にかける
昔から同業者であるプロ同士でトレーニングや練習を重ねることから“ジャンボ軍団”とメディアが名付けたが、これは後輩想いで来る者拒まずの姿勢を尾崎自身が貫いてきた結果。練習方法も厳しい基礎トレーニングからゲーム性を持つ楽しさを採り入れたもの、自作の練習器具など、創意工夫を続けている。

ただし、みな真剣に練習する中、ジャンボの愛犬(ミニチュアダックス)2匹が常にウロウロしているため、記者は危なかしくって見ていられないが……。ただ、一度一緒にトレーニングした後輩のことはツアーでも常に気にかけており、その人柄を慕う仲間がこうして誕生日に集まるのだ。

70歳にして、その存在感はやはり格別。なかなか伝わってこない人間味あふれる素顔もまた尾崎将司の魅力だ。その雄姿を1年でも長くみられることを願いたい。

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