2016年も多くのドラマが生まれた国内女子ツアー。今となっては忘れている大会、1打はありませんか?今シーズンが始まる前に、ひと月ごとの優勝コメントと共にプレーバック!毎月振り返ってきたこの企画も今回が最後。11月を振り返ります。

2年連続賞金女王!イ・ボミ特選フォトギャラリー
ツアー最終月は日米共催競技「TOTOジャパンクラシック」で開幕。今年から茨城県の太平洋クラブ 美野里コースに舞台を移した伝統の一戦は米ツアー勢が圧倒。2日目にはベスト10から日本勢の名前が無くなった。そんな中で栄冠をつかんだのは絶好調のフォン・シャンシャン(中国)。2週連続Vで日本6勝目を挙げた。

「またここ(日本)で勝つことができて嬉しいです。日本のファンの皆さんはもちろん、今日は日本にいる中国の方も応援に来てくださいました。良いプレーを見せられて良かった。オウエンアリガトウゴザイマシタ」と最後は日本語でファンに感謝の思いを伝えた。

続いては畑岡奈紗のプロデビュー戦となった「伊藤園レディス」。悪天候により初日がサスペンデッド、また2日目には上原彩子がリプレースのルール誤認により68罰打を受けるなど波乱の展開となる中、イ・ボミ(韓国)と笠りつ子がプレーオフへ。対ボミ勝率100%の笠だったが、今回はボミに軍配。通算20勝目を挙げた。

「攻めないと勝てないと清水(キャディ)さんにも言われて頑張りました。(先週一緒に回った)リディア・コも1ホール1ホール攻めていた。私は結果ばかりを考えていた。今週は(笠)りっちゃんより、私のほうが勝ちたい気持ちが強かったと思います」と過去2勝を挙げている大得意の舞台で3つ目の白星を掴んだ。

賞金ランク上位者以外にとっては最終戦となる「大王製紙エリエールレディス」。今年は愛媛県にあるエリエールゴルフクラブ松山で行われた一戦は近年まれにみる伸ばし合いの展開に。原江里菜が初日にコースレコードとなる“63”をマークしたかと思えば、翌日にはテレサ・ルー(台湾)が1打更新となる“62”のビッグスコアを叩き出した。結局テレサがその後もスコアを伸ばして、4日間のレコードとなるトータル24アンダーで優勝。またこの時点でボミの2年連続となる賞金女王が決定した。

テレサは「4打差あったのに緊張して、普通じゃなかった。今日は人生で一番緊張しました。賞金女王とか上を目指すにはメンタル面で成長しないといけないですね。今年はオリンピックに出て、婚約もして、途中ずっと海外に出たりしたけど日本ツアーで3勝できました。最高の1年でしたね」と振り返った。

また2年連続となる賞金女王に輝いたボミは「トップ10で決められたら良かったです。逆に来年のプレッシャーになりますね。来年の目標はどうしたらいいか、嬉しい瞬間ですけど、今はちょっとゴルフを休みたいです。争うのが今年1年間ずっとしんどかった。21歳の時は28歳で終わりたいと。(ここまで)キャリアが続くとは。日本にきた時は10勝できるとも思わなかった。アン(・ソンジュ)さんや(ジョン・)ミジョンさんらのおかげです」と喜びを語った。

今季の優勝者と賞金ランク25位以内の選ばれし者のみが参戦できる最終戦「LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」には31人が出場。葭葉ルミがコースレコードを更新するなどビッグスコアが生まれる中、2016年最後のカップを掲げたのはキム・ハヌル(韓国)。猛追する成田美寿々を退け、来日2年目にして初となるメジャータイトルを手にした。

「(最初の9ホールを終えて)今日は私の番じゃないのかなと思いましたが、1年の最後の試合。最後まで最善を尽くそうと頑張りました。大きな試合で勝つことができて自信がついたのと同時に自覚が出てきました。これからは“メジャーチャンプ”として恥ずかしいプレーはできない。来年はもっとちゃんと準備しないといけません」と勝って兜の緒を締めた。

これで2016年の全試合が終了。日本勢14勝(アマチュアの1勝含む)に対し、海外勢23勝と寂しい数字となった1年だった。

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