2016年も多くのドラマが生まれた国内女子ツアー。今となっては忘れている大会、1打はありませんか?今シーズンが始まる前に、ひと月ごとの優勝コメントと共にプレーバック!今回は10月を振り返ります。

畑岡奈紗が挑む!米女子ファイナルQT初日
烏山城カントリークラブで行われた「日本女子オープン」で2016年最大のビッグニュースが生まれた。畑岡奈紗がアマチュアとして初めてメジャー優勝を果たしたからだ。畑岡は最終18番でバーディを奪いクラブハウスリーダーに立つと、並んでいた堀琴音が17番でスコアを落とし優勝が決定した。

優勝インタビューで畑岡は「信じられないです。(バーディを獲ることができた)18番が良かった。ラインを下りが強かったけど、ラインを乗せることだけに集中しました。タフなコースで4日間バッグを担いでくれたお母さんにありがとうと言いたい。これからも周りの方々への感謝を忘れずに頑張っていきたいです」と堂々とした態度で語った。

その畑岡がアマチュアとして参戦した「スタンレーレディス」は新旧女王の一騎打ちに。悪天候により9ホールの短縮競技となった最終日、アン・ソンジュとイ・ボミ(共に韓国)の戦いはプレーオフへともつれた。制したのはアン。1ホール目でバーディを奪い、2012年の「PRGRレディス」でプレーオフの末ボミに敗れたリベンジを果たした。

「競技が9ホールに短縮されたことが良かったのかもしれないです。あの時のことを忘れたといったら、うそになります。リベンジという気持ちはなかったけど、ボミに勝ってとてもうれしい優勝でした」と先輩女王としての貫禄を示した。

続く戦いは千葉で行われた「富士通レディース」。テレサ・ルー(台湾)が婚約発表後初出場する中、若手のホープ・松森彩夏が躍動。18番の名物バンカーをものともせず、4打差をつけて逃げ切った。

「スタートホールから3ホール目くらいまでは緊張している感じはありました。でも、全体的には焦ることなく、淡々とプレーできたのが良かった。今日もキャディから“patient”(忍耐強く)ってずっと言われてました。今日はその言葉だけ意識して頑張りました(笑)」とニューヒロインは白い歯をこぼした。

女王戴冠の行方を占う秋の高額賞金大会「NOBUTA GROUP マスターズGCレディース」では、賞金ランク1位を走るホステスイ・ボミが出遅れ。そんな中日本人賞金ランク1位の笠りつ子と2位の鈴木愛が首位タイで最終日を迎えた。だが、勝利の女神は4打差の4位からスタートした全美貞(韓国)に微笑んだ。圧巻の逆転劇は日本ツアー韓国人最多優勝のおまけつきだった。

「優勝は全く考えてなかった。今日は風が強いから難しいと思って、スコアを落とさないように心がけました。(記録を持っていた)具玉姫さんが亡くなってから勝てなくなって。(トップに立ったのは)不思議な気持ちですね。いずれ後輩に抜かされると思うけど、最多勝として恥ずかしくない選手になれるようにプレーだけでなく行動もしていきたい」と今季2勝目に背筋を伸ばした。

今年から「樋口久子 三菱電機レディス」と名前が変わった一戦を制したのは賞金ランク2位につけていた申ジエ(韓国)。「今週はコースの仕上がりが素晴らしかった。速くて硬いグリーンが好きなので」。日本女子オープンの後に2週間のオープンウィークを取ったことについては「10日間千葉で合宿を張っていました。気温が下がってくるし、体力が重要になると思ったからです。おかげで今日もしっかり振ることができました」と語った。

ニューヒロインの誕生に沸いた10月。だが、昨年は結果としてこの松森の勝利を最後に、日本勢から優勝者が現れることはなかった。

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