2016年も多くのドラマが生まれた国内女子ツアー。今となっては忘れている大会、1打はありませんか?今シーズンが始まる前に、ひと月ごとの優勝コメント共にプレーバック!今回は5月を振り返ります。

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昨年までの鶴舞カントリー倶楽部から静岡県にあるグランフィールズカントリークラブに舞台を移して行われた「サイバーエージェントレディス」には女子ツアー史上最長となる603ヤードのホールが出現。そんな三島での戦いでは福島浩子が初優勝を挙げて、史上初となるツアー姉妹優勝を達成した。

「姉がらみ(の記録)でも自分の名前が残るのは嬉しいですね。彼女の背中をずっと追ってきた。ようやく足元が見えてきたかな(笑)今日の勝利がまぐれだったと言われないように。たとえ今週だけでも出場選手の中で1番になった。その107人に恥ずかしくない選手にならないといけない」と涙の後に笑顔を見せた浩子。次に姉妹優勝を達成しそうなのは堀奈津佳・琴音姉妹。姉・奈津佳はすでにツアー2勝、琴音は初優勝しそうな若手最右翼。いつ2組目となってもおかしくない。

「ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ」には米国屈指の飛ばし屋レクシー・トンプソンが登場。初日から300ヤードドライブを見せるなど、ゴールデンウィークに詰め掛けた大勢のギャラリーを魅了した。また飛距離だけでなく、スコアでも結果を残し2位以下を圧倒して日本ツアー初勝利を挙げた。

「きょうはプレーがかみ合わず、思った通りにいかなかった。自分がどこに行っちゃうの、という気分だった。でも、バーディを獲ろうと常にアグレッシブに攻めました。優勝できたのはその結果だと思います。将来の目標は殿堂入りすることです」と話した数時間後には日本を発つ弾丸スケジュールの中でのメジャーVだった。

中止となった「KKT杯バンテリンレディス」以来の九州での試合となった「ほけんの窓口レディス」は史上3人目の3連覇が懸かっているイ・ボミ、キム・ハヌル、申ジエが最終組に。だが、ハヌルが9番でOBを打ち最初に脱落すると、ボミもここ一番のパットを決められず。申ジエが同級生で同郷の戦いを制した。

「相手は中学生のころからの知っているすごい選手たち。最後まで気を抜けなかった。ボミもこの3日間素晴らしいプレーでしたが、やっぱり(3連覇への)プレッシャーがあったと思う」と激闘を繰り広げたライバルの心中を慮った。

続く「中京テレビ・ブリヂストンレディス」ではマンデートーナメントを通過した上原美希が躍動。プレーオフにまで食い込む活躍を見せた。だが、その上原の勢いをねじ伏せたのはメジャー覇者・鈴木愛だった。

鈴木は「後半ずっと苦しくて、もう涙が出ていた。“また負けたら”と弱気に…」と上原、藤本麻子と戦うプレーオフ前には弱気になっていたが、お姉さんと慕う大山志保から「愛ちゃんなら大丈夫」と声をかけられて正気を取り戻す。1ホール目は上原がピンそば1メートルに寄せるバーディチャンスを見せつけられるも、5メートルのバーディパットを先に決め、躍動感あるガッツポーズ。そしてピン位置をグリーン右に移した2ホール目の2打目は約20センチにつけるスーパーショットで連続バーディ。上原のバーディ外しを見届けると涙を見せながら喜びを爆発させた。

次はテレサ・ルーが3連覇を狙う「リゾートトラストレディス」。今年は徳島県にあるグランディ鳴門ゴルフクラブ36に舞台を移して開催された。予選ラウンドでは姿を見せなかった海風が、最終日に大暴れ。堀琴音が「ボールが10mも動いた」と話すほどの風により最終日は中止に。結局2日目にコースレコードを出して首位に立っていた表純子が栄冠をつかんだ。

その表は最終日、「調子が良くない中で風が吹くとやっぱりきつい」とハーフで“45”と大乱調。試合が続行されていれば30位台までありえるほどだった。優勝会見でもそのことに触れて、「どうしたら良いんですかね。でも、もう1回ちゃんと勝ってやろうという気持ちが強くなりました。このままだと、一生言われそうですもん(笑)」と恐縮しきりだった。

アメリカのパワーヒッターが存在感を見せた5月。一方で福嶋、表といったベテラン勢の技術も見えた月でもあった。

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