2016年も多くのドラマが生まれた国内女子ツアー。今となっては忘れている大会、1打はありませんか?ひと月ごとの優勝コメント共にプレーバック!今回は3月を振り返ります。

ようやく寒さが落ち着き花が色づき始めた3月に初戦となる「ダイキンオーキッドレディス」が開幕。今年から4日間大会となり、賞金額も1億円から1億2,000万円に増額され一段とスケールアップした大会には米ツアーを主戦場としていた(当時)有村智恵も参戦した。

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松森彩夏の首位発進で幕を開けた大会は、首位が目まぐるしく変わる展開となった。そんな混戦を制したのは前年覇者テレサ・ルー(台湾)だった。「(勝因は)運かな。全体的に悪くなかった。ショットは安定、パターはまあまあだった。優勝しなくてもいい。ベストが出せればハッピーという気持ちでプレーした。オリンピックに出場したいですね。金メダルも欲しい。国の代表にはなったことがないので」と喜びを振り返った。

連覇で幕を開けた2016年シーズン。第2戦「PRGRレディスカップ」では早くも昨年の女王が輝いた。2012年からずっとプレーオフまでもつれている戦いは、今年もイ・ボミ(韓国)、柏原明日架、飯島茜の3人によるエクストララウンドへ。3者譲らず迎えた4ホール目、バーディを奪ったボミに対し、柏原は1.5メートルのバーディパットを決められず熱戦に終止符。ツアー初勝利を挙げた思い出の地でボミが今季初勝利を挙げた。

「心のなかではいろいろなプレッシャーがありました。オリンピックもいきたいなぁ、優勝はできるかなぁとか…。(2年連続の)賞金女王は今は考えていないけど年間3勝は欲しい。(ギャラリーは)“賞金女王”だと思って、私のプレーを見ると思うので」と新たな重圧に早くも打ち勝った。

続く第3戦「Tポイントレディス」は昨年までの若木ゴルフ倶楽部から鹿児島高牧カントリークラブに舞台を移して開催。初日が雨でサスペンデッドになるなど不安定な天候の中、キム・ハヌル(韓国)が2週連続でトップで最終日へ。だが、最終組の3人が伸ばしあぐね、大混戦の様相を呈した最終日を制したのは大江香織だった。

2打差で迎えた最終18番ではティショットを林に入れると、フェアウェイに出そうとした2打目が奥の池へ。絶体絶命のピンチを迎えたが、「とりあえずグリーンに乗れば良い」と思いをこめて打った4打目をピン横1メートルにピタリ。今年からのアンカリング禁止に伴い、体の一部につけないスタイルにしたパッティングスタイルでねじ込み逃げ切り優勝を飾った。

「もう勝てないと思っていました。まだ信じられません。昨年ヤマハに移籍した当初、私に合うアイアンが中々見つからなくて、色々なクラブを試したりすごく悩ませた。大変なお願いもあったと思うのですが、ヤマハさんは応えてくれて自分に合ったものを作ってくれました。感謝しかありません」と藤野オリエ以来、11年ぶりにヤマハ契約の女子プロがカップを掲げた。

北上して宮崎で行われた第4戦「アクサレディスゴルフトーナメント in MIYAZAKI」でもハヌルがトップで最終日へ。これまでとは異なり「緊張している自分を受け入れる」と自分と向き合うと、最終日に崩れることなく2位に5打差をつけて完勝。3度目の正直で日本2勝目を飾った。

「今までは緊張している自分を隠そうとしていました。また優勝は神様が決めるものだから気楽にプレーをしよう”と甘えがあったことが失敗につながっていました。今週は考え方を変えて、緊張している自分を受け入れ、そして絶対に勝ちたいと強い気持ちを持って試合に臨んだ結果優勝を引き寄せることができたと思っています。また、この勝利は私をもう一段階強くしてくれました。勝つ為に心を強く持ったラウンドで結果を出せたことはとても自信につながりました。また、2勝目というのは難しく、勝つまで時間がかかる選手もたくさんいます。そんな中、前回からあまり間が空かずに達成できてとても嬉しく思っています」。苦悩を乗り越えた結果だと語った。

開幕して1か月が経った時点で、首位のテレサをはじめ早くも賞金ランクベスト4を海外勢が独占。「2016年シーズンも海外勢が圧勝するのでは」という声が多く聞こえた3月だった。

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