<ゴルフ日本シリーズJTカップ 最終日◇4日◇東京よみうりカントリークラブ(7,023ヤード・パー70)>

最終戦までもつれた今季の賞金王争い。賞金ランク1位の池田勇太、同2位の谷原秀人に絞られていたが、優勝が絶対条件だった谷原が勝利を逃した時点で池田の賞金王が確定した。池田本人は同大会で優勝のチャンスがありながら、2位タイに終わったことで悔しさを見せたものの「やっと獲れた感じですね」と過去最高の結果を出せたシーズンを振り返った。

いよいよ決定!日本ツアー最強は誰だ?
「一回全部を忘れて、開き直って何かを変えたかった。一種の閃きですね」。

3年間務めた選手会長職を宮里優作に譲って迎えた今シーズン。「(選手会長職は)ものすごく大変でした。選手会長をしたからといって成績を落としたくなかったけど、年に1勝ずつは出来ましたが、両立はできなかった。3年間やって良かった事も辛かった事もいっぱいあったからこそ(今は)自分のゴルフにつぎ込める」と3年分の思いを抱えて1年は始まった。

国内開幕戦「東建ホームメイトカップ」からプロ入り後継続して契約してきたブリヂストンスポーツとの用具使用契約を解消し、クラブ契約フリーに。ウエアも従来のイメージとは異なるパーリーゲイツと契約し、髪型も角刈りから“現代風”に変えた。春先には多くのギャラリーが“池田、変わった!”という印象を受けたはずだ。これまでは春先はエンジンがかからない印象だったが4月の「パナソニックオープン」で早々に1勝。新たに取り組んできたトレーニングの成果も出た。

シーズン中盤には2つの転機があった。1つは8月の「リオ五輪」出場。「五輪はほかの日本代表としてプレーするトーナメントとは違う。成績は満足いくものではなかったですが、終わってみて次の東京五輪も出場したいと思えた」と悔しさをモチベーションに変えると同時に「“五輪選手として見られているな”ということを感じました。“近くで五輪の出場していた池田という選手が出ているから見に行ってみようか”というギャラリーがいることを考えたら恥ずかしいプレーはできない」と、これまでとはまた種類の違った責任感を感じたという。

もうひとつは7年半連れ添った相棒との別れ。「パナソニックオープン」までの14勝をを支えてきた福田央キャディと秋口にコンビを解消した。池田自身が成長するために選んだ選択を飲んでもらった形での新しいチャレンジ。池田が今季の一番のターニングポイントに挙げたのは2位に終わった「ANAオープン」だが、「ハウスキャディを起用して優勝争いできたのは自分にとってプラスだった。彼(福田キャディ)がいなくても出来たことは自信となった。彼にはとても感謝しています。池田勇太という選手をもう一回り大きくしてくれたのはその別れだとしたら、その部分も感謝しなくてはいけません」。

新しい池田勇太を見せての賞金王戴冠も「これはあくまでもスタート。またここから自分自身がもっと成長していかないといけない」。“新生・池田勇太”へのチャレンジはまだまだ続いていく。

【最終結果】
優勝:パク・サンヒョン(-13)
2位T:キム・キョンテ(-12)
2位T:池田勇太(-12)
2位T:小平智(-12)
5位:谷原秀人(-11)
6位:石川遼(-8)
7位T:セン・セショウ(-7)
7位T:武藤俊憲(-7)

<ゴルフ情報ALBA.Net>