<LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ 最終日◇27日◇宮崎カントリークラブ(6,448ヤード・パー72)>

今シーズンの優勝者と賞金ランキング25位以内の選手しか出場することができない国内女子ツアー最終戦「LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」を制したのは、今季「アクサレディス」を制したキム・ハヌル(韓国)だった。

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ハヌルは2打差の首位から出たものの、2番でティショットを左に曲げてボギーを叩くと、3番、4番、5番と3連続のチャンスで一筋外しバーディならず。申ジエ(韓国)に並ばれると、7番、8番と連続ボギー。トップの座を明け渡してしまい「今日は私の番じゃないのかな」と弱気の虫が疼いた。

それでも「今日は1年の最後の試合。最後まで最善を尽くそう」とサンデーバックナインで最後の力を振り絞った。「あと2時間半頑張ります」とキャディに告げた10番でバーディを奪い再びジエに追いつくと、13番、14番と共に4mを決めて連続バーディ。後続を一気に振り切ると、残りの難ホールをパーでまとめ上げ日本のメジャー初制覇を達成した。

今日の勝利は成長を感じさせるものだった。来日当初は雨や風の中でのプレーが苦手だったが、今では日本特有の天候にも慣れ「雨が降っても“今日は雨だね〜”くらいの気持ちでできるようになっています」と苦手意識を払しょく。悪天候の試合でもスコアを出せるようになり、自信が芽生えたことが余裕を生み出している。

また、今日は自分よりもリズムの遅いジエとのペアリング。同組で優勝争いをした「ほけんの窓口レディス」の時は自分のペースを乱す場面もあったが、今日はいつも以上の余裕を持ったプレーで対応した。「プレーが遅い人早い人色々いるけど、大事なのは結果。相手に引っ張られてしまうのはダメ」。他にもリーダーボードがあっても敢えて見ないようにするなど、気を張り過ぎず自分のゴルフに集中したことが後半での逆転劇へとつながった。

これで韓国に続き日本でも公式戦優勝となったが、喜びもつかの間。込み上げてくるのは責任感だ。「大きな試合で勝つことができて自信がついたのと同時に自覚が出てきました。“メジャーチャンプ”として恥ずかしいプレーはできない。来年はもっとちゃんと準備しないといけません」。今日の勝利はきっとハヌルをもっと強くする。

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