<ダンロップフェニックス 最終日◇20日◇フェニックスカントリークラブ(7,027ヤード・パー71)>

 「見せつけたでしょ。日本人の意地を」。確かに世界のトップランカーをビビらせた日本ツアーのエースに、惜しみない拍手が送られた。

ケプカと池田の激闘!「ダンロップフェニックス」をフォトでプレイバック
 トータル10アンダーの3位からスタートした池田勇太が10バーディ・1ボギーの“61”のコースレコードタイ(99年丸山茂樹)を叩きだし、世界ランク21位のブルックス・ケプカ(米国)に1打差の2位でフィニッシュした。優勝はならなかったものの2,000万円を獲得し、賞金ランクは谷原秀人に472万円差をつけて1位を奪回。「そこは気にしていなかった」と語ったものの世界ランキングも一気に40位台に飛び込む見込みで、50位以内に与えられる年末での「マスターズ」出場権獲得圏内に入った。

 前半は大砲ケプカとの伸ばし合い。1番ホールは共にバーディとすると、池田は2番、4番、5番とバーディを奪って一気にギアをトップに入れた。しかし、ケプカも3番、4番、7番、8番とバーディを奪って応戦。「前半も伸ばせてたけど、向こうも5アンダーだからね」。ハーフターン時点では5打差は変わらず、サンデーバックナインを迎えた。

 だが、快進撃の始まりはここからだった。10番でケプカがティショットを曲げてボギーとしたのに対し、バーディを奪って3打差に詰め寄ると、11番パー3ではティショットを1メートルにつけて、2打差。12番は共にボギーとして差は変わらなかったものの、13番パー4ではドッグレッグをワンオンしてバーディ(ケプカもバーディで差は変わらず)。さらに、14番もバーディで1打差とし、15番では約6メートルのスライスラインをねじ込んでついに、追いついた。

 「でも、最後は締めてくるあたりが、ワールドランカー」。17番パー3は先に打った池田が1.5メートルにつけたのに対し、ケプカもその内側1メートルにつけるスーパーショット。「思ったところに打ったんだけど…」このチャンスを決めきれなかった池田に対し、ケプカはきっちり沈めて土壇場でリードを奪った。最終パー5はグリーン右サイドからのアプローチを先に寄せてバーディを確実にしたものの、ケプカも2メートルをしぶとく決めて歴史に残る名勝負に終止符が打たれた。

 「これ以上は無理です。彼は化け物だわ。でもとりあえず最後に日本人が上に行けて盛り上がってくれたらいい。負けたら忘れられちゃうものだけど、1日、2日はみんなの頭に残るでしょ」。敗れはしたが、悔しさよりも残ったのは充実感。“61”は大会コースレコードであるとともに、18ホール11個のバーディは歴代最多記録だ。

 勝ったケプカが記者会見の第一声で言った。「今日10アンダーを出した相手をやぶって、優勝だというのがスペシャルだよ。59でも出されたらお手上げだと思っていた」。この2位で世界トップランカーに一歩近づいた池田。再戦の機会もすぐにあるはずだ。

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