<ダンロップフェニックス 初日◇17日◇フェニックスカントリークラブ(7,027ヤード・パー71)>

 5人の海外招待選手の中では最も知名度が低い、と言ってしまっていいだろうか。最新の世界ランキング191位。6バーディ・3ボギーの“68”で3アンダー13位タイで初日を終えたハロルド・バーナーIII(米国)…っていったい誰なんだ!?

国内ツアーは賞金レースが白熱!フォトギャラリーでプレイバック
 この日のラウンドはINの前半からボギーが先行する展開となったが、560ヤードの18番パー5で300ヤードを軽く超えるティショットを披露するとアイアンを握ったセカンドで2オン成功からのバーディ。「そこまでスコアを落としていたので18番で良いバーディが獲れて切り替えられた」と後半の巻き返しにつなげた。

 最終9番は右の林から木の間をインテンショナルスライスで抜くリカバリーから、10メートル超のロングパットを沈めてバーディフィニッシュ。「トラブルにならないに越したことはないけど、上手くスペースを狙ってロングパットを決めることができて良かった」とギャラリーを大いに沸かせて見せた。

 バーナーIIIはオハイオ州生まれの26歳。2012年のウェブドットコムツアーからキャリアをスタートした。2015年には下部ツアーで賞金ランク25位に入って、翌年のPGAツアーシード権を獲得。2015-16シーズンは4度のトップ10フィニッシュを決めてFedExカップポイントランク75位でプレーオフシリーズにも進出する(ドイツ銀行選手権で敗退)など、着実に経験を積み重ねている。ちなみに、ウェブドットコムツアー出身者としては初めてのアフリカ系アメリカ人選手でもある。

 ジュニア時代に親しんだバスケと野球がバックグラウンド。173センチ77キロと体格に恵まれなかったためにゴルフに転向したが、他競技で鍛えた筋肉と身体能力を活かした飛ばしはそのまま最大のアピールポイントとなった。昨年は平均飛距離302ヤードで米ツアー全体の22位。そのポテンシャルと明るいキャラクターもあいまって、米国でもにわかに人気を集めている選手の一人だという。

 この日はギャラリーから「バーナーちゃん」なんて声も聞かれて、さっそくファンの心をキャッチした様子。ニックネームを聞かれて「“ジャンボ”みたいなニックネームはないかな(笑)。今日は僕の後ろ(組)でプレーをしていたよね」と日本のレジェンドを持ち出すあたりもツボを心得ている。「でも、ジャンボさんみたいに、3連覇とか出来たら最高だね!」。この大会に向けての“仕込み”も完璧みたいだ。

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