<ダンロップフェニックス 事前情報◇16日◇フェニックスカントリークラブ(7,027ヤード・パー71)>

 今大会出場選手の中で個性的な名前が目を引くのが、スマイリー・カウフマン(米国)だ。丸山茂樹は米ツアー参戦時に「スマイリング・アサシン(笑顔の暗殺者)」と呼ばれていたが、この“スマイリー”はニックネームではなくミドルネーム。本名はカーター・スマイリー・カウフマン。ベビーフェイスの24歳は「おばあちゃんのいとこの名前なんだけどそれをもらったんだ。その名前の通りいつも笑顔でいられるようにしているよ」と名前の通りニッコリ笑った。

昨年大会では松山英樹と宮里優作が激闘!
 ただ、どこか幼さを残す雰囲気に騙されるなかれ。打つ球はやっぱりPGAの“それ”だ。今大会では同じく海外招待選手のジャスティン・トーマス、ブルックス・ケプカ(ともに米国)の飛ばしに注目が集まるが、188センチの長身から繰り出すカウフマンのビッグドライブも一見の価値アリ。昨シーズンのドライビングディスタンスは米ツアー全体の30位につけている。

 プレースタイルはとにかく攻撃的。初優勝となった2015-16シーズン「シュライナーズ・ホスピタルズ for チルドレンオープン」では、最終日に“61”を叩きだして逆転優勝を飾ったことからもそのプレーぶりがうかがい知れるだろう。「ドライバーがアピールポイント。しっかり距離を稼いでショートアイアンで狙ってバーディを獲るのがスタイルだ」。ちなみにツアー初優勝はプロトーナメントデビューからわずか5試合目だった。

 だが順風満帆に見えたPGAでのキャリアで最初の苦悩を味わったのが、今季のメジャー初戦「マスターズ」。3日目を終えた時点で首位と1打差の2位。ジョーダン・スピース(米国)と最終日最終組で回って、自身ワーストの“81”を打った。「最終日最終組はもう別の世界だった。もちろんすごく緊張したし、地に足がつかなくて思うようにプレーできなかった」。

 目の前でスピースが残酷にスコアを落としていくのも目に入らないほどの空間で失意を味わうと、手首に故障も抱えて終盤は予選落ちも重なった。それでも、「結果は良くなかったけど、すごく大きな経験になったと思う」と今は前を向けるようにもなった。手首のケガをかばってついたスイングの癖もようやく戻りつつあるという。苦しい中での経験は確かに24歳を今まさに成長させているところ。

 「昨シーズンにいろいろあったからこそ、今シーズンはとても楽しみだよ!」最後はやっぱり、笑って言った。


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