<シュライナーズ・ホスピタルズ for チルドレン・オープン 事前情報◇3日◇TPCサマリン(7,255ヤード・パー71)>

 約9か月ぶりに米国本土での大会に出場する石川遼は、日曜日、火曜日と18ホールずつを回り、この日はショットなどの最終調整に汗を流した。

アジア勢初のWGC制覇を成し遂げた松山英樹
 「さすがに久しぶり。(出場選手の)顔ぶれを見ると本土のほうがよりPGAツアーという感じ。けっこう緊張感はある」。マレーシアで開催された「CIMBクラシック」では10位タイフィニッシュと、ツアー復帰戦としては好結果で終えた石川だが、今大会は“本場”米国の地。空気の違いを肌で感じ取っているようだった。

 自身の状態については、「まだまだ自信がある状態じゃない。どこかいいものを感じたり、光を見いだせればいいなと思う」、と万全ではないと話したが、その反面コースに関しては好感触。「あまり悪いイメージはない。難しいコースだけどバーディーがたくさん出るので」。3年前には自己ベストの2位に入るなど好相性。「標高が高くてアイアンが飛ぶので、アイアンの距離感が大事」とコースも的確に分析していた。

 先週の「WGC-HSBCチャンピオンズ」でアジア勢初の優勝を果たした松山英樹。「日本オープンでははまってなくても英樹は勝った。(WGCでは)久しぶりにはまった英樹を見た。精神力をすごく感じた」、と同世代のライバルを称えた。同時に石川の両肩にかかる期待も重くなる。今大会の優勝予想では2位にランクイン。松山英樹の後に続くことを誰もが期待している。

 「(優勝予想2位に)何ででしょうね」とおどけて見せた石川だが、次の瞬間には顔を引き締め、「本来、PGAツアーは自分が居たい場所。こっちのゴルフファンにも注目されるような選手になりたい。まだまだ目標はたくさんある」。周囲の期待は石川のモチベーションを更に高める。自然と言葉には熱がこもっていた。

 ラスベガスと言えばギャンブルが思い浮かぶが、石川は賭け事はからっきしの様。「ゴルフより全然ドキドキしちゃう。いやですよね、お金を払った時点で負けからスタート。運だけのはやりたくないです」。運だけではない。自分の実力で一攫千金を成し遂げて見せる。石川が米国の地で再スタートを切った。

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