<日本女子オープンゴルフ選手権競技 最終日◇2日◇烏山城カントリークラブ 二の丸/三の丸コース(6,506ヤード・パー71)>

 「世界に羽ばたく子供になって欲しい」とアメリカ航空宇宙局と同じ“NASA”と名付けられた高校3年生がその第一歩を踏み出した。烏山城カントリークラブを舞台に開催された「日本女子オープン」最終日、畑岡奈紗が逆転で史上初となるアマチュアでのメジャー制覇を成し遂げた。

今大会、アマチュアとして初めて優勝カップを掲げた畑岡奈紗
 首位と4打差の5位タイから出た畑岡は、「2アンダーくらい伸ばしたかった」という前半はバーディ、ボギーが1つずつとスコアを伸ばせず。だがハーフターンで師匠の中嶋常幸とグータッチして「気合いが入った」。言葉通り10番で5mを沈めると12番では2打目を30cmに。さらに続く13番では9mを沈めて、スコアを落とした堀琴音を交わし単独首位に浮上する。

 しかしメジャーの舞台はそうは甘くない。迎えた16番でまさかの3パットを喫し首位陥落。昨日上がり3ホールで連続ボギーを叩いた悪夢がよみがえる。だが、次の史上最長パー4・17番で2オンに成功しパーをセーブすると再び流れは畑岡に。最終18番では左に池があるロケーションのセカンドショットを左に切られたピンの奥4mに。これを「外すイメージなかった」とねじ込んでキャディのお母さんと大きくグータッチ。再び堀と並ぶと、その堀が17番でスコアを落としクラブハウスリーダーに。そして堀のパーを見届けると快挙の瞬間が訪れた。

 今日の勝因はサンデーバックナインでの躍動だ。昨年最終組に入りながらも優勝を逃した「樋口久子 Pontaレディス」、そして3打差2位で終わった「日本女子アマ」ともに最終日の後半でバーディを奪えていなかった。その為、今週は集中を切らさないようにと小まめに水分と食事を補給、そしてバーディの取れる位置を狙って置くといった2つを徹底。難コース、そしてメジャーの優勝争いでも気持ちを切らすことはなかった。

 これで尊敬する宮里藍と同様のルートでプロになる権利を得たが「まだ考えていません。これから両親と相談して決めたい」と畑岡。「今はセカンドまで進んでいるアメリカツアーのQスクール(シード権を持たない選手が出場権を得るために参加する予選会のこと)を頑張りたい。できればアメリカで戦いたいので。ただ、できればプロテストの前にプロのトーナメントの試合で勝ちたいというのはありました」と話すにとどまった。なお、登録の期限は10月21日までとなっている。

 まずは今週開催される「スタンレーレディス」に“アマチュア”として出場予定。栃木に続いて静岡でも“畑岡旋風”が吹き荒れるに違いない。

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