<全英オープン 事前情報◇12日◇ロイヤルトゥルーン(7,190ヤード・パー71)>

 谷原秀人にとっては激動の1か月の締めくくりとなる戦いが幕を開ける。約1か月前の男子メジャー第2戦「全米オープン」では初出場ながら4日間を戦い抜いた。帰国後は自身がホストプロを務める「ISPSハンダグローバルカップ」。そして北海道に舞台を移した「セガサミーカップ」、「日本プロゴルフ選手権」と2連勝を飾ったその足で、ゴルフ発祥の地スコットランドに足を踏み入れた。

【関連写真】丸山茂樹に激励を受けながらコースをチェックする松山英樹
 ロイヤルトゥルーンにたどり着くまでの道のりも平たんではなかった。「日本プロ」の最終日はプレーオフにもつれ込んだことに加えて、雷雨などによる中断を挟んだためスケジュールは大きく狂わされた。飛行機が飛ばないトラブルもあってまた予定は変更。火曜日にようやくコースに入って7時30分から松山英樹、小平智と共に18ホールを回ったものの、「休めていないです。2時間くらいしか眠れてないです」と疲労の色も隠せなかった。

 そんな状態だから、「今日から気合いを入れていたら大変なことになる」とこの日の練習ラウンドもマイペースを貫いた。「グリーンは見た目通りに重い感じ。攻略のイメージはまだ浮かばないですね」と笑いながらも、松山にコースについてのアドバイスももらいながら、感触をチェック。全英オープン対策には本間ゴルフのアイアン型ユーティリティTW-Uの2番や、ローバンスのウェッジを持ち込むなどしているが、細かなすり合わせは明日の練習ラウンドを終えての判断となりそうだ。

 今大会は全米オープンでもバッグを預けた石井恵可キャディではなく、同級生で幼馴染でもある原田真由美キャディがバッグを担ぐ。「〜全英への道〜ミズノオープン」では原田キャディの後押しを受けて今大会出場を決めた経緯もあり、「今回は彼女と勝ち取った出場権なので」と再コンビ結成を熱望した。

 「彼女はメジャー初めてなので連れてこられてよかった。いい思い出ではなく、4日間ちゃんとやって、帰らしてあげたいなと思う」。谷原にとって幼馴染タッグは確かなモチベーションともなっている。その心意気に原田キャディも思わず涙を浮かべる場面もあたが、すぐに顔をぬぐって前を向いた。「私が思い出を作りに来ているわけではないので」。タッグの気持ちはすでに一つだ。

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