松山英樹が8月に開催される「リオデジャネイロ五輪」の日本代表入りを辞退することを発表した。ジカ熱や治安への不安が大きな理由だが、72ホールのストロークプレーという通常大会と変わらない競技フォーマットも出場辞退を決断させる要因となった。

周辺にはジャングル 五輪開催コースはこんなところ
 「WGC-ブリヂストン招待」の最終ラウンドを終えた松山は“思案中”としてきた五輪出場へ結論を口にした。「やめます。出ません」。主な理由はブラジルを中心に流行するジカ熱と治安への不安。2013年には大きく顔が腫れるなど、松山自身虫刺されによるアクシデントに見舞われたこともあり「ジカ熱もありますし、虫に刺されたときの反応の仕方が良くなっていない。そういう不安があるところではプレーは避けたほうが良いのかなと。行って刺されて、腫れてプレーできないというと良くないと思う」と環境面での不安が大きかった。

 一方で松山は「ストロークじゃなくて、2人とかのチーム戦ならまた違ったかも」と別の思いも口にした。112年ぶりに五輪競技に復帰したゴルフは、通常のツアーと変わらず72ホールのストロークプレー個人戦で争われる。これには決定当初から疑問の声が多く、国を代表して戦う五輪でのゴルフでは、団体戦やダブルスなどの競技スタイルを望む意見もあげられていた。

 表彰台に上って国歌と共に国旗を掲揚するという舞台装置にあこがれはあれど、通常のストロークプレーでの個人戦となると選手にとって競技としての“特別感”が薄かったのもまた事実。開催国のブラジルはじめゴルフ途上国の選手達には大きな舞台となるが、松山を含むトップランカー達にとってはメジャー優勝やツアーでの勝利とはまた違った価値を、リスクを冒してまで行く五輪に見出すことは難しかった。

 男子ゴルフはすでに世界ランク1位のジェイソン・デイ(オーストラリア)、同ランク4位のローリー・マキロイ(北アイルランド)、アダム・スコット(オーストラリア)らがジカ熱への不安や、過密スケジュールを理由に出場辞退を発表している。

<ゴルフ情報ALBA.Net>