<全米オープン 最終日◇19日◇オークモント・カントリークラブ(7,257ヤード・パー70)>

 第3ラウンドの続きをこの日に持ち越した谷原秀人は、早朝7時からの2ホールに続き、最終ラウンドを実施。2バーディ・2ボギー・1ダブルボギーの“72”でスコアを2つ落とし、トータル12オーバーで初の全米オープンを51位タイで終えた。

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 「すべてにおいてタフだった」。世界一難しいというコースの設定もさることながら、悪天候によるスケジュールの遅れにも少しずつ体力と精神力を削られた。目標とした予選通過は果たしたものの、満足度は「低い」。大会前の想定以上に、この舞台で戦う上で必要なものを痛感したからこその厳しい評価だった。

 振り返れば気持ちの面で普段とはやはり違った。「焦りもあるのかも。気持ちだけ入っている。もうちょっと練習場のように、自信をもってコースに自分を置くのがバラバラだった」。顕著に出たのがこの日の9番ホール。ティショットを右のバンカーに入れると、セカンドは高いアゴに当たってその先にあるバンカーに入った。ここまでパープレーで懸命に耐えてきたが、このホールをダブルボギーとした。少し出た“欲”がそのまま跳ね返ってくるのはメジャーならでは。攻めていきたい欲を我慢することが上位進出のカギとなる。

 だが、気持ちをいくらコントロールしたところで結果がついてくるものでもないことも分かっている。「技術=メンタルだと思う。技術が自信になってくる。技術をつけないと、メンタルもついてこないし、メンタルを鍛えても技術がないと役に立たない」。すべてにおいて高いレベルを求める全米オープンという舞台に照らすと、自分に足りない部分が明確になった。

 第3ラウンドを同組で回ったアンヘル・カブレラ(アルゼンチン)を見ればもうすぐシニアに入ろうかというのに、目を見張るような球をいまだに打つ。さらに、周りを見渡せば「みんなうまい。やっぱり精度が高い。ショットも。ピンポイントで打ってくる」。技術レベルでも受けた刺激は計り知れない。

 「これだけ難しいコースでゴルフができる幸せはなかなか味わえない。タフなコンディション、コース、グリーンと、今週すべて手に入れたというか、経験させてもらった。こういうことを踏まえてもっと練習が必要だと思う」。すでに「全英オープン」出場を決めている谷原にとってはここでの経験はそれだけで力になる。次のステップはさらに遠くに踏み出してみせる。


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