<全米オープン 3日目◇18日◇オークモント・カントリークラブ(7,257ヤード・パー70)>

 テレビ中継の中で何度も紹介されるその日のスーパープレー。その中に宮里優作がいた。3オーバーからこの日に持ち越した第2ラウンドをスタートした宮里は、18番でセカンドを直接放り込むイーグルを奪うなどして“69”をマーク。2オーバー21位タイとすると、続けて行った第3ラウンドも4バーディ・5ボギーの“71”と粘りのゴルフで暫定21位タイをキープした。大会は全選手が第3ラウンドをホールアウトできずに日没サスペンデッドとなった。

随時更新!全米OPのスペシャルフォトギャラリー
 4オーバーで迎えた第2ラウンド折り返し18番。右のファーストカットからピンまで約188ヤードのセカンドはフェード軌道を描きピン左手前5メートルに着弾、2バウンド目でスピンが入って右側にあったカップに消えた。打ち上げのためカップインの瞬間は見えなかったものの、ギャラリーの大歓声にイーグルを確信すると…あれ?宮里の動きがおかしい。

 クラブを腰に納めて、お尻をくねらせながらバックステップ。まるで陽気な音楽でも聞こえてきそうな光景だ。テレビ中継にもバッチリ映ったこのダンスの“出典”は、スペインのミゲル・アンヘル・ヒメネスがチップインなどを奪った際に見せるセレブレーションパフォーマンス。長髪に葉巻がトレードマークの52歳とは何のつながりもないが、葉巻愛好家の宮里は「葉巻の師匠なんで。僕が勝手に崇拝している」と以前から熱い視線を送っていた。

 2014年の「全英オープン」に出場した際ヒメネスと葉巻をくわえて2ショット写真に納まったのは今でもいい思い出。とっさに出たダンスは「似てなかったけどね(笑)クオリティが低かった」とまだまだ“本家”には及ばないけれど、強いインパクトは残した。

 36ホールの長丁場を戦った1日は肉体よりもむしろ頭に疲労感を残したが、何よりメジャーで決勝ラウンドを戦えている事実がそれを上回る。フィニッシュが崩れることが多かったドライバーショットは「体が調子良い時に暴れてくる」という肉体的には好調のバロメーター。「大きなことは言えません(笑)イーブンパーで回れれば」と最終日への意気込みを語った目には充実感がにじんだ。

 最終日の6月19日は36歳の誕生日。「僕の誕生日ということは妹(宮里藍)の誕生日でもあるので、良いバースデーにしたい。父の日で父親も見に来ているので」。歓喜のダンスは、何度あったっていいはずだ。

<ゴルフ情報ALBA.Net>