<〜全英への道〜 ミズノオープン 最終日◇29日◇JFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部(7,415ヤード・パー72)>

 最終日にバーディを1つも奪わずに勝ったのは「初めてですね」。首位から出たキム・キョンテ(韓国)はこの日、ノーバーディ・1ボギーの“73”でラウンド。雨風と難しいピン位置に苦しめられながらもトータル11アンダーで何とか逃げ切り、今季3勝目を挙げた。

シューズには妻のイニシャルを入れて戦う愛妻家です
 この日は朝から雨。重たくなったグリーンに「距離感が合わせられなかった」とチャンスにつけても決めきれないもどかしい展開に。その中でも気持ちは切らさず、「韓国で2週続けて1打差で負けてきたので、最後まで集中した」と“負けぐせ”をつけないように粘りのプレーを続け、外したらプレーオフという最終18番のパーパットもねじ込んで勝利した。

 決して楽な勝利ではなかった。昨日は左目に違和感を感じ、体とボールとの距離感がつかめなくなり失速。この日は日の出てない中でもサングラスをかけてラウンドした。体調を最優先に考え、「昨日は食事の予定もキャンセルして、早めに休みました」。最終日は症状が出ることはなく、最後までプレーできた。

 今季は6戦3勝とその勝率は驚異の5割だ。今季の通算獲得賞金額は83,345,130円。来週優勝すれば1億円突破となり、7試合での突破は記録が残る1985年以降では1996年の尾崎将司がマークした8試合を抜いて最速の記録となる。

 日本のレジェンドを上回るペースで勝ち続けているキョンテ。今季の目標は米国でフェデックスランキング200位以内のポイントを稼ぎ、ウェブ・ドッコム・ツアー・ファイナルに出場。そこで上位25位以内に入り、米国男子ツアーの出場権をつかむことだ。

 前回アメリカに挑戦した際はスイングを壊したが、「あの時より15ヤードは飛んでいる。一番自分のゴルフに足りないと思ったグリーン周りも上手くなった。いけるかわからないけど、チャレンジしたい」と再び世界最高峰のツアーを目指すという。

 だが、アメリカ行きは「子供も小さいし、奥さんにもあまり話していない」が、家族の承認さえ得られれば、再びの米国挑戦がもっと熱を帯びてくるだろう。妻のイニシャルをシューズに入れて戦う愛妻家、これからも愛する家族のために戦い続ける。

【最終結果】
優勝:キム・キョンテ(-11)
2位T:市原弘大(-10)
2位T:今平周吾(-10)
2位T:イ・サンヒ(-10)
5位T:谷原秀人(-9)
――全英オープン出場権獲得――
5位T:高柳直人(-9)
5位T:マイケル・ヘンドリー(-9)
5位T:小平智(-9)
9位T:永野竜太郎(-8)
9位T:片岡大育(-8)

<ゴルフ情報ALBA.Net>