<中京テレビ・ブリヂストンレディス 最終日◇22日◇中京ゴルフ倶楽部 石野コース(6,431ヤード ・パー72)>

 『中京テレビ・ブリヂストンレディス』最終日。トータル10アンダーの単独首位でで終18番グリーンを迎えた鈴木愛。パー以上で上がれば優勝が確定するところだが、最後に試練が待っていた。

絶体絶命…18番3打目の最悪の状況 あなたならどうしますか?
 最終日のピン位置がグリーン左で奥が下り傾斜になっており、突っ込めば池ポチャの可能性がある。鈴木のセカンドショットはフォローの風にもあおられて奥にコロがって、池だけは避けたものフチの岩からのアプローチを強いられてしまった。「ウェッジの刃を入れるスペースはあった」と打てるライだが、ダブルボギーもあり得る状況。ここをなんとかボギーでしのぎきり、先に9アンダーでホールアウトしていた上原美希、藤本麻子との三つ巴のプレーオフとなった。

 プレーオフ前の心境は「後半ずっと苦しくて、もう涙が出ていた。“また負けたら”と弱気に…」。昨年中から優勝争いには絡むもののツアー2勝目に届かない試合が続いたことから気持ちが入らずにいたという鈴木。今季も最終日最終組で回った『スタジオアリス女子オープン』『サイバーエージェントレディス』で“本当にいけるの?”どうせまた負けるとみんな思っているんじゃ…”と悪い方向に考えるクセがついてしまっていた。

 今大会は2日目終了時に「初優勝以降で一番落ち着いて戦えている」と話していたが、最終日土壇場での優勝がすり抜ける状況にまた弱気の虫が…。それを救ってくれたのは普段から“お姉さん”と慕う同じPING契約の大山志保だった。

 「心のそこからすべては話せる。一緒に食事したときには8〜9割は私が話していますが、嫌なことがあったらいつも話をしにいっている。答えてくれたり、笑ってくれたり、ストレスを解消してくれます」。大山とはプレーオフ前に会いハグをしてもらうと「“愛ちゃんなら大丈夫”といってくださって大分落ち着きました」と冷静さを取り戻した。

 迎えたプレーオフ1ホール目は上原がピンそば1メートルに寄せるバーディチャンスを見せつけられるも、5メートルのバーディパットを先に決め、躍動感あるガッツポーズ。そしてピン位置をグリーン右に移した2ホール目の2打目は約20センチにつけるスーパーショットで連続バーディ。上原のバーディ外しを見届けると涙を見せながら喜びを爆発させた。

 「フジサンケイレディスでお姉さん(大山)が優勝したときに嬉しいけど悔しかった。お姉さんについていきたいって」。2年ぶりのツアー2勝目を皮切りに、通算17勝を積み上げるお姉さんを目指して。地元開催の来週以降も勝利だけを目指して戦っていく。

【最終結果】
優勝:鈴木愛(-9)
2位T:上原美希(-9)
2位T:藤本麻子(-9)
4位:川満陽香理(-8)
5位T:渡邉彩香(-7)
5位T:テレサ・ルー(-7)
5位T:サイ・ペイイン(-7)
5位T:ジョン・ジェウン(-7)
5位T:下川めぐみ(-7)
5位T:福田真未(-7)

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