<中日クラウンズ 最終日◇1日◇名古屋ゴルフ倶楽部 和合コース(6,545ヤード・パー70)>

 やっぱり“鬼”は強かった。「中日クラウンズ」の最終日。試合は首位と2打差の2位から出た昨季のキム・キョンテ(韓国)と、首位スタートの片岡大育の一騎打ちとなった。16番までに片岡が2打リードするが、17番パー3でダブルボギーを叩き勝負はプレーオフに突入すると、プレーオフ1ホール目でパーをセーブしたキョンテに対し、片岡が1.5メートルを決めきれず勝負あり。国内3試合目にして、今季2勝目を挙げた。

戦い終えて片岡とがっちり握手を交わすキョンテ
 難関、和合を4日間アンダーパーでプレーしたのはキョンテただ一人だった。15番で片岡がグリーン奥からチップインバーディを奪った時には「今日は大育の日」と思ったそうだが、終わってみれば自身が優勝。片岡の人柄にはほれ込んでおり、優勝会見では「まだいい気分ではあまりない。僕も首位から出て負けてしまったことが何度もあるので。辛い気持ちは分かる」と気遣っていた。

 昨年賞金王になり今季は「プレッシャーを感じていた」。シンガポールやミャンマーでは結果を残せず苦しんだ。しかし、ティショットの感覚が思わしくない中で国内開幕戦を制し自信を取り戻すと、先週のパナソニックオープンの3日目に「忘れていたチェックポイントを思い出した」。バックスイングで右ヒジがすこし突っ張ってしまっていたのを修正、正しい位置にトップをおさめられるようになった。

 これでドライバーショットも復調。また国内の試合で強風の日があると「風はもともと好きだし、球も低いほう。それに普通に打つことも少ないので」と高低左右を打ち分けるアイアンショットと好調なパッティングで他の選手が苦しむ中スコアを伸ばした。「今週も2日目に風が強くなかったら勝てなかったかも」と、天候も“鬼”に味方したようだ。

 この時期に2勝は過去最高のペース。昨年は5勝を挙げたが、「去年の自分を超えたいですね」と目指すは6勝以上。大変なことだが、今のキョンテの実力ならば、そう難しいことではないように思えてくる。

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