<中日クラウンズ 最終日◇1日◇名古屋ゴルフ倶楽部 和合コース(6,545ヤード・パー70)>

 片岡大育と昨季の賞金王、キム・キョンテ(韓国)の熾烈な一騎打ちとなった最終日。共に10アンダーで並び迎えた15番パー5。片岡の3打目はグリーン奥ラフ。左足下がりの難しいライ、ピンチかと思われたがこの試合のために用意したローバンスのウェッジで放たれたボールはなんとそのままカップイン。得意のウェッジで単独首位に立った。

キョンテの2勝目を見届けた解説の石川遼も片岡のプレーに注目
 16番でもスコアを伸ばし、迎えた難関17番パー3。7番アイアンで放ったティショットはグリーン左池のふちのカート道へ。2打目はそこから右バンカーに入ってしまい、結局このホールは痛恨のダブルボギー。最終18番は両者パーで勝負はプレーオフに持ち込まれた。

 18番ホールの繰り返しで行われたプレーオフ1ホール目。両者パーオンはならず、アプローチはキョンテが約2メートル、片岡はバンカーから1.5メートルに寄せる。キョンテが先にパーをセーブ。片岡が「切れると思って打った」パーパットは切れることなくカップわきをすり抜け、勝負あり。片岡のツアー2勝目はならなかった。

 「かなりいい流れでプレーできたけど、17番が痛かったですね。ショットがすごいかぶってしまって…最後に悪いクセが出てしまいました」と言葉を搾り出した片岡。テレビのインタビューでは涙を抑えられず、一度心が落ち着くまで時間をとった。その後は気丈に報道陣の対応をし、さらにファンとのサインや写真撮影に応じていた。

 片岡はだれからも好かれる人柄の持ち主。キョンテも「大育は本当にいい人。たぶん嫌いな人はいない。勝ったけど、本当にいい気分にはまだなれない」と片岡を気遣っていた。

 次の戦いは昨年初優勝した関西オープン。「また頑張ります。しっかり練習して頑張ります」。昨季の賞金王をあと一歩のところまで追い込んだ。最後は自分のミスで勝利を逃したが、この激闘が必ず今後のゴルフ人生で貴重な経験になるはずだ。

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