<中日クラウンズ 2日目◇29日◇名古屋ゴルフ倶楽部 和合コース(6,545ヤード・パー70)>

 風速8.9メートルの風が舞ったこの日の和合。アンダーパーでのラウンドはわずかに2人、イーブンパーのプレーも3人と多くのプレーヤーがスコアメイクに苦戦。その中で7位タイから出た片岡大育が1バーディ・1ボギーのイーブンパーでしのぎ切り、単独首位に浮上した。

マスクを外して、特注ウェッジを振る片岡大育
 ボギーは最終18番の1つのみ。ノーボギーラウンドも見えていたが、強風の中でこのスコアは「100点ですね、ピンチもあったけどアプローチ、パターでしのげたので。しのぎの片岡ですよ(笑)」と大満足の結果だった。

 片岡は重度の花粉症持ちで、春先はスコアがふるわないことが多かった。薬もドーピングなどに引っかからないために飲まず、対策はマスクのみ。この日のように風が強いとさらに症状はひどくなるが「マスクのおかげ」で何とか乗り切った。

 マスクの他にこの日の片岡が結果を残せた要因は2つ。1つ目は左に行き気味だったショットが、今週コーチのアドバイスを受け修正できたこと。2つ目は火曜日に契約メーカーのブリヂストンスポーツに用意してもらったクラウンズ仕様のウェッジだ。

 もともとフェースを開いて使いやすいようにバンスの少ないウェッジを愛用していたが、今週は硬い和合の地面に対応するためにさらにバンスを削ったものを発注。このウェッジがグリーンを外し、ラフやバンカーに入れた時に大活躍。5番では「10回打って2回パーが獲れたら最高」というグリーン左手前の深いバンカーに入れたが、ここから2メートルまで寄せパーをセーブ。冴え渡るショートゲームで数々のピンチをしのいだ。

 片岡のウェッジは『BRIDGESTONE GOLF TOUR LIMITED WEDGE』、通称“無限ウェッジ”。モータースポーツ用のエンジン設計やホンダ車のチューニングなどで知られるM-TEC社が展開する無限ブランドとブリヂストンスポーツのコラボレーションモデルで、M-TECの精密加工技術を使用したミーリングによるスピン性能の高さがウリ。多くの契約プロが使用し、片岡も「“ギャンスピン”ウェッジですよ!」とその性能を称えていた。なお、一般販売の価格はヘッドのみで8万円(税抜)の超高級クラブだ。

 ツアー2勝目に向け、最高の位置で大会を折り返した。例年は調子の上がらなかった序盤戦で調子もよく、クラウンズ対策に用意したクラブもハマった。「しっかり今週はチャンスをものにしたいですね」。明日からは晴天の予報。和合のグリーンはさらに硬く締まり、プレーヤーたちに牙をむいてくる。決勝ラウンドは“しのぎの片岡”の真価が問われる。


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