<パナソニックオープン 3日目◇23日◇千葉カントリークラブ梅郷コース(7,130ヤード・パー71)>

 先輩を見つければ駆け足で近寄って必ず脱帽して一礼。この日ベストスコアタイとなる“66”で13位タイに浮上した小林伸太郎は、実直でまっすぐな男としてツアーメンバーの中でも認識されている。だが、その小林、最近は“歪んでいた”という。性格じゃない。体が。

国内男子ツアーを特選フォトでプレーバック
 今シーズンは開幕戦の「SMBCシンガポールオープン」で4位タイに入り、上々のスタートを切った。しかし、異変はそこから始まっていた。「シンガポールの初日か2日目に寝違えて首を痛めてしまって、ミャンマーでも痛かった」。帰国後いったん回復はしたものの、日本ゴルフツアー機構とパートナーシップを結ぶ「ニュージーランドオープン」に出場した際にまた状態を崩すと、コンディションの不安を引きずったまま今大会を迎えた。

 ウェイティングから繰り上がりで出場権を得たものの、予選ラウンドはやはり思うように体が動かない。そこでようやく予約を取り付けて門を叩いたのが、4スタンス理論で知られる廣戸聡一氏が主宰を務める整体施術院である廣戸道場だ。2007年からの付き合いという廣戸氏による施術は1時間にも満たなかったが、効果はてきめんだった。

 「バラバラになっていた体に一本スジを通した感じ。フィーリングが良くなったのが今日のスコアにつながった」。今季から本間ゴルフにサポートを受けているクラブセッティングは2日目から変えていない。スイングでいじった部分もないが、たちまち6バーディを量産。「もう1押し2押しいけたけど、ここのピンポジションは行きすぎると3パットもあるので、安全に安全にという感じだった」と冷静にマネジメントをしながらもビッグスコアにつなげて見せた。

 シンガポールオープンでの4位タイに続く上位で迎える最終日。優勝すればかねてから興味のあったアジアンツアーへの参戦も可能となる。「川村(昌弘)君を見て刺激になるし、狙いたい」と気合いも入る。

 ホールアウト後には18番グリーンサイドで待ち受けていた青木功会長から「おう!おめーうめーなぁ!」と声を掛けられた。レジェンドも期待せずにはいられない大型プレーヤーが世界への扉を開きにかかる。

<ゴルフ情報ALBA.Net>