<東建ホームメイトカップ 3日目◇16日◇東建多度カントリークラブ・名古屋(7,081ヤード ・パー71)>

 国内男子ツアー「東建ホームメイトカップ」の3日目は強風が吹き荒れた昨日から一転、穏やかなムービングデーとなった。首位と4打差の6位から出た重永亜斗夢は6バーディ・2ボギーの“67”をマーク。首位と差は詰められなかったが4つ伸ばし、トータル7アンダー2位タイに順位を上げた。

解説席に座る石川遼 丸山茂樹と共演
 昨年の後半戦まではアイアンは上から打ち込むように打っていた重永だが、「ヒジや手首に負担がかからないように」とケガの予防も兼ねてとスイングを払い打ちに変えた。しかし、オフで体力がついたことでスイングのイメージがわずかに変化。クラブがボールに「下から入ってしまう」ことが増えた。

 修正ができずにこの試合でもショットの不振に悩まされていたが、パッティングなどでカバーしてこここまでプレーしてきた。この日は5番でチップインバーディ、11番ではグリーン右奥カラーから「直角に曲がる」10メートルのラインをパターでねじ込むなど見せ場をつくった。「5番から流れがきましたね。今日はついていました」、この2つの幸運で順位を上げ、明日は最終組で戦う権利を得た。

 家族が暮らす地元、熊本県は地震で大きな被害を受けた。昨晩の大きい揺れで妻と2人の子供、そして祖母が車中泊を余儀なくされた。被害が拡大し、ゴルフ場にいく時に使っていた阿蘇大橋の崩落などをニュースで「見て、衝撃をうけました。まさか熊本がこんなことに…」。一刻も早く帰らなければとも考えたそうだが交通機関はマヒしており、また妻の和歌子さんから「とりあえず頑張って。義援金ができるぐらい稼がないと」とはっぱをかけられたという。

 しかし、「気持ち的にはどうにかしたいけど、調子がついてこない」とショット不振の打開策はこの日のラウンドでもつかめなかった。「これから練習して、いろいろ試してみます」。4打差の首位にいるのは昨季の賞金王、キム・キョンテ(韓国)。簡単に勝てる相手ではない。故郷の状況にも心が痛むが、その故郷に良いニュースを届けるためにも明日は最後まであがくしかない。この状況で逆転で初の栄冠をつかめれば、自身にも熊本にもこれ以上の吉報はないだろう。

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